Netflixは30日、配信中の大ヒットシリーズ「地面師たち」を手がけた大根仁監督(55)と5年契約を結び、新作のシリーズ・映画を複数製作し、独占配信していくと発表した。同監督は同日、インスタグラムを更新。「P瀧さんのことを『Netflix専属俳優』とか弄っていたら、自分が「Netflix専属監督」になりました」とつづった。
大根監督の投稿には、伏線があった。7月5日に都内で行われた「地面師たち」の完成報告会の中で、ピエール瀧(57)は司会から「“ネトフリ俳優”と言われているほどNetflix作品に出演している」と紹介された際、その呼び名は大根監督に付けられたと声を大にした。「確かにNetflixの作品に、いろいろ出させていただいていますけど多分、それを言い始めたのは大根さんだと思う。若干、やゆが入っているじゃないですか? ちょっと、どういうことなんだ?」と突っ込んだ。
大根監督は「今年、この作品の制作発表があった場で、瀧さんの話になって。まだ瀧さんが、こっちに出ることは決まっていなかったですけど『忍びの家(House of Ninjas)』に出ていて。そこで多分、僕が口を滑らせた。失言で花井。正確には『ネトフリ専属俳優です』」などと言い、笑った。
大根監督は、Netflixを通じてコメントを発表。「『地面師たち』が配信されて2週間たった頃、Netflixから専属契約の提案を受けました。『はい、よろしくお願いします』と、自分でも驚くほど、その場で即答したのですが、その理由を考えると、配信メディアという、まだ映画やテレビドラマほどジャンルが確立していない、言ってしまえば“未開の荒地”であるその場所自体に、気持ちが惹きつけられたのだと思います」と千束ケイ役を受けた理由を説明。「それと、『地面師たち』で初めて組んだNetflixのスタッフの“映像制作に対する意識の高さ”、これまで映画やテレビドラマでは体験できなかった“理想のクリエイティブ環境”、これらがとても大きかった。Netflixと始まる新たな企画・作品にワクワクしています」とNetflixでの制作環境に絶対の信頼を寄せた。
Netflixコンテンツ部門の坂本和隆バイス・プレジデントもコメントを発表。「大根さんは『地面師たち』で、そのクリエイティブな才能を惜しむことなく発揮されました。スリリングなストーリーと人間味に溢れるクセになるキャラクター、そしてうねるようなビートで世界観を紡いでいく音楽も合わさって、一気見をする人が続出。2024年の暑い夏をさらに熱くした「地面師たち」は、Netflix史上、日本国内で最も多く視聴された作品の一つとなっています。私たちは、大根さんが切り取る唯一無二の独特な視点を通じ、まだ語られていないストーリーを発見し、世界中の視聴者を魅了する圧倒的なエンタテインメントを届けていきます」とコメントした。
その上で、Netflixは「今現在、大根監督によるNetflix作品は、複数本を並行して企画されています。クリエイター大根仁とNetflixは、シリーズと映画を通して、オリジナリティ溢れる魅力的なストーリーを世界中へお送りして参ります。どうぞご期待期待ください!」とした。