元祖スーパーモデルのナオミ・キャンベル(54)が、自身が設立したチャリティー財団「ファッション・フォー・リリーフ」の運営において複数の不正行為を行っていたことが発覚し、英国の監視機関が5年間の慈善事業の運営を禁止したことに反論した。
報道によると、同財団では集まった寄付金を慈善活動には使用せず、キャンベルを含む理事の旅費などにあてていたという。キャンベル自身も、財団の寄付金をエステやルームサービスを含む南フランスの5つ星ホテルの滞在費などに使っていたと報じられている。これを受け、キャンベルは「財団の顔として、私自身に最終的な責任があることを認識しています」と声明を発表。「残念ながら、私は組織の日常業務には関与しておらず、運営管理を法的な雇用者に任せていました」と自身の関与を否定した。
加えて新しい顧問に、調査を行うよう指示したことも明かした。同財団は世界各地で人気モデルやデザイナーの協力を得てイベントを行い、多額の寄付を集めてきたが、2016年4月から22年7月までの期間の総支出のうち、実際に慈善団体への助成金として使われたのはわずか8・5%だったという。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)