2020年に英王室を離脱したヘンリー王子が15日、40歳の誕生日を迎えた。確執が取り沙汰される父チャールズ国王（75）と兄ウィリアム皇太子（42）夫妻が、相次いで3年ぶりにサプライズで誕生日を祝福するメッセージを送った。
チャールズ国王とカミラ王妃は、ヘンリー王子が王室時代の2018年にアイルランドのダブリンを公務で訪れた際の笑顔の写真に「サセックス公爵へ、40回目のお誕生日おめでとうございます！」とメッセージを添え、公式SNSアカウントで40歳の誕生日をお祝い。2021年以来となる公式のお祝いメッセージを送った。
2022年9月にエリザベス女王が亡くなって以降、疎遠になっているとされる皇太子夫妻も、公式SNSでこの国王夫妻の投稿を引用し、「40歳の誕生日おめでとう」と祝福した。皇太子夫妻が王子の誕生日を公式に祝うとは多くの人が予想しておらず、「心温まるサプライズが起きた」「ささやかな和平の兆し」などと欧米メディアが報じている。
英王室ではSNSアカウントで家族の誕生日を祝福するのが恒例となっているが、王室を離脱したヘンリー王子にはこの3年間1度もお祝いメッセージが寄せられてこなかった。
王子は、40歳の誕生日を妻メーガン妃と2人の子どもたちと暮らす米カリフォルニア州モンテシートの自宅で過ごすと伝えられており、妃がハリウッドの友人らを招いて盛大なパーティーを催す計画だと報じられている。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
