米歌手テイラー・スウィフト（34）が11月の米大統領選を前に民主党候補のハリス副大統領への支持を表明したことが、ハリス陣営にとって裏目に出るかもしれないと、米ニューヨーク・ポスト紙が報じた。
スウィフトは、10日に行われたハリス氏と共和党候補のトランプ前大統領による初のテレビ討論会後にインスタグラムを更新し、ハリス氏を支持すると表明した。
英国のオンライン消費者調査「YouGov」が14日、討論会後初となる新たな世論調査の結果を発表。有権者の8％がスウィフトが支持を表明した後に民主党に「多少」または「かなり」投票する気になったと述べている一方、20％がトランプ氏の対立候補に投票する可能性が「多少」または「かなり」低くなったと回答したという。
41％が公の場で政治について話すべきではないと回答し、38％は支持を表明したことを好意的に受け止めているという。一方、スウィフトの熱狂的なファンだと回答した6％の大半は女性で、民主党員として登録をしていたという。
スウィフトは、ハリス氏を「安定した有能なリーダー」「混乱ではなく、落ち着いた指導力」と称賛し、2億8400万人を超えるフォロワーに向けて投票を呼びかけた。その後、スウィフトが投稿した投票登録サイトのリンクにアクセスが殺到したことが報じられている。
オンライン世論調査の回答者の32％は、スウィフトの支持がハリス氏の選挙運動に良い影響力を与えると考えており、27％がどちらの陣営にも影響はないと考えているという。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
