脚本家、演出家の三谷幸喜氏が14日、総合司会を務めるTBS系「情報7daysニュースキャスター」（土曜午後10時）に生出演。フジテレビ系の裏番組で、自身の映画作品が放送されていることに対して、気まずさをあらわにした。
冒頭のニュースの後、安住紳一郎アナウンサーが「三谷幸喜さんの新しい映画が昨日から公開されたということですが」と映画「スオミの話をしよう」の話題に触れると、「三谷さん…どうしたんですか」と、画面の外にいた三谷氏に語りかけた。通常は安住アナの隣に立つはずの三谷氏は、後方のセットに両手をつき、カメラに背を向ける状態に。「ちょっと今日なんか、やりにくいんですよね」とつぶやき、安住アナが「どうしたんですか？」と聞くと「あまり事情は言えないんですけど…なんかちょっと」と口ごもった。
安住アナは「分かりますよ」と察した様子で「今、他のチャンネルで三谷さんの過去の作品やっているじゃないですか」と、フジテレビ系では、三谷氏の監督映画「記憶にございません！」が新作映画の公開記念で放送されていることをツッコんだ。三谷氏も「そうなんですよ、ちょうど裏でやっているんですよ」と告白。安住アナは「普通そういうこと、ないんですよ」と楽しむように話すと、三谷氏も「なんか、業界ではなんか」と、ご法度とされる“裏かぶり”を示唆しながらも、ただすぐ「僕が出ているワケじゃないですから」と、出演作ではないことを主張した。
安住アナは「確かにそうですね。非常に珍しいケースということですけれども」と続けると、三谷氏に手をかけ「自分の作った映画が他のチャンネルで流されていて、こっちはこっちで三谷さんが出ている。どっち見て欲しいんだ、ということになるじゃないですか」と質問。三谷氏は動揺しながら「もちろん…そうですよね。僕がどっちを…推すか、ですよね」と返すと「そりゃまあ、NHKは今、何をやっているの？」と話をそらし、安住アナに「NHKの問題じゃないですよ」とたしなめられた。
