中日ドラゴンズと東海テレビがタッグを組んだフジテレビ系連続ドラマ「バントマン」（土曜午後11時40分）が、10月12日にスタートする。主演を務める俳優の鈴木伸之（31）がこのほどまでに取材に応じ、意気込みを語った。
同作はホームラン打者として活躍した元中日選手の主人公・柳澤大翔（鈴木）が、一般企業の会社員となり“送りバント”のように誰かのためにチャンスを提供する「バントマン」としてセカンドキャリアを歩んでいく物語。バンテリンドームナゴヤでの撮影やユニホームの衣装など、球団が協力している。
幼少期は巨人ファンだったという鈴木だが、今では中日の試合を「毎試合チェック」と明かすほど、竜党に心を寄せつつある。自身も小学1年生から野球を始め、クラブチームでもプレーした経歴の持ち主。今回の役柄と同じく、4、5番など主軸を担う強打者で当時はプロになることが夢だったという。
今作は元プロ野球選手という設定なだけに「どうやったら本当のプロ野球選手に見えるのか」を強く意識。「空きさえあれば練習を」と、ティーバッティングなどで打撃練習を重ねたほか、木製バットも手を取り、プレーヤーとしての感覚を呼び起こした。
プレーシーンも一切妥協なし。「自分はけがで1度諦めている身なので、『失礼のないようにしないとな』というのが大きくて」と完成度にこだわり。「野球を題材にしてどんな話になるんだろうとか、いろんなことにワクワクしながら参加させていただきました」と敬意を持って撮影に臨んだ。
「土ドラ」初のスポーツエンターテインメントドラマ。「ドラマサイドから野球愛を世の中に投げる新しい作品だと思っています」とし「何かを諦めてしまった人、挫折した人、もっと言えばプロ野球選手とかスポーツ選手とか、そういう人にも見てもらって、響く作品になったらいいなと思います」と呼びかけた。
