メディアアーティストの落合陽一氏（36）が6日、都内で、自身の個展「昼夜の相代も神仏：寿司ヌル∴鰻ドラゴン」の発表会に出席した。
同作は江戸の宗教的行動や慣習をテーマに制作した。江戸時代のうなぎ屋を再現した空間に現代の龍神の彫刻が置かれた展示や、現代のすし屋を再現した空間に中国に由来する彫刻を置いた展示など、過去と現代を同じ空間の中で表現した作品が展示されている。
生成AIや映像を用いたアートも作品に組み込まれ、ギャラリーでは生成AIとの会話も楽しめる。落合氏は「（完成度は）まだ大体8割ぐらい。会期中に100％を超えるぐらいが私の中でちょうどいい作品の作り方」と話した。
個展は東京・京橋の中央通りに面した「BAG－Brillia Art Gallery」で7日から行われ、入り口からすし屋やうなぎ屋のたたずまいが再現されている。通りから見ると飲食店に見えるため、設営中には「飛び込みの営業が2件ぐらい来ました。なんで展覧会の会場に営業が来るのかよくわからないですけど」とハプニングにも見舞われた。さらに「通りがかりのOLが『うわあ、おすし屋さんできたんだ～』って言っていて、やったぜ！思いました」と笑った。
明日から始まる展示に向け、「カウンターに座ってぼーっとしているのが一番かな。それだけで何かが起こるので、それを見ていただければ」と話した。
