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【宝塚】村上浩爾理事長 宙組トップ芹香斗亜の退団会見同席も、団員急死に触れず


芹香斗亜退団会見であいさつをする宝塚歌劇村上理事長(撮影・前岡正明)

宝塚歌劇団の村上浩爾理事長は3日、大阪市内のホテルで、来年4月退団を発表した宙組トップ芹香斗亜の退団会見に同席したが、昨年来の団員急死をめぐる騒動に触れなかった。

村上理事長は、スーツ姿で会見冒頭、最初にマイクをにぎり、芹香の退団を報告。芹香に対し「トップとしての重責を果たしてくれました。抜群の歌唱力、しなかやで色があふれるダンス、繊細で緻密な芝居で舞台を彩り、圧倒的な存在感で支えてくれました」と賛辞を送った。

続けて、芹香には「常に舞台に取り組む情熱を思うと、(退団は)惜しまれるところではございますが、芹香ならではの男役道を突き詰めてほしい」とエールを送った。

一方で、団員急死については「今日は退団会見でございますので、退団への経緯など以外、お答えできかねますので、どうかご理解よろしくお願いします」とし、言及せず、会見を進行した。

劇団では、昨年9月末に25歳宙組団員が急死し、警察は自殺の可能性が高いとみて捜査。遺族は過重労働と上級生らのパワーハラスメントが原因だとして、劇団と運営する阪急電鉄に謝罪と補償を求めた。劇団側は今年3月、パワハラなどを認め謝罪、補償することで遺族と合意した。

村上理事長は、以前の取材で、3月の遺族側との合意に際して「ひじょうに重いもの」を感じたと言い、「ご遺族のいらっしゃらない場で、軽々に弔意を表すことはできない」との見解を示していた。

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