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日本演劇史に残る快挙!舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演4カ月で30万人観劇


舞台「千と千尋の神隠し」ロンドン公演でのワンシーン

舞台「千と千尋の神隠し」のロンドン公演が現地時間8月24日に千秋楽を迎えました。その千秋楽の映像を見て、ちょっと胸が熱くなりました。カーテンコールの大きな拍手と歓声に、日本発の「千と千尋の神隠し」が演劇ファンの多いロンドンの人たちにしっかりと受け入れられたことが実感できました。ロンドンでも最大規模2300人収容の劇場ロンドン・コロシアムで、4月30日からのプレビューを経て、5月7日に本公演が始まり、135ステージ、連日満員の約30万人が観劇しました。これまで日本発の海外公演は数多くあったけれど、今回の公演は4カ月という長期間にわたったこと、そして30万人という圧倒的な観客数からも日本の演劇史に残る快挙でしょう。

千尋役は橋本環奈、上白石萌音、川栄李奈、福地桃子の4人が演じました。最初は橋本と上白石の2人が交互出演し、上白石が一時帰国した後は橋本が1人で3週間ほど頑張り、福地と交代する形で帰国。福地は5月30日から10日ほど出演した後に上白石が再びロンドン入り。上白石はアンダースタディの森莉那の出演回をはさんで、1カ月半近い長丁場を乗り切り、川栄が参戦。その後、8月11日から千秋楽までは上白石が1人で演じました。

千秋楽後、4人はコメントを発表しました。橋本は「多くのことを与えて頂き、成長させてくれました」、上白石は「夢のようで、でも確かに一歩一歩を踏みしめた時間でした」、川栄は「この出会いは、かけがえのない時間でした」、福地は「日々で感じたことは心に残る大切な思い出ばかりです」。これらの言葉からは、やりきって充実した思いがあふれているように感じます。

10年ほど前に宮沢りえが、村上春樹原作、蜷川幸雄演出の舞台「海辺のカフカ」で初めての海外公演をロンドンで行った時、終演後に「泣きそうになった」と話した言葉を思い出します。それは初の海外公演という緊張感と、そういう舞台に立てたうれしさが混じった思いだったと思います。宮沢と同じように、橋本も、上白石も、川栄も、福地も、今回の海外公演の経験が今後の大きなステップアップになることは間違いないでしょう。【林尚之】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「舞台雑話」)

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