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「サンモニ」で戦火の五輪を議論「国家同士で競い合うモデル自体が限界」「大戦の反省生かせず」


膳場貴子アナ(2021年6月撮影)

膳場貴子(49)がMCを務めるTBS系情報番組「サンデーモーニング」(日曜午前8時)の28日の放送で、世界各地で戦火が発生する中でパリオリンピック(五輪)が開催されていることについて議論がなされた。

番組ではガザ地区でイスラエルとの戦闘が続くパレスチナ代表の選手を紹介。ロシアのウクライナ侵攻も五輪選手に影を落としているなどと指摘した。

膳場は「私たち、オリンピックはもちろん、スポーツ選手の活躍も注目するわけですけど、もう一方の『平和の祭典』という意義についてもあらためて大切にしたいな、と感じますね」とコメント。ジャーナリスト元村有希子氏は「本当にアスリートの方々の頑張りに胸を打たれますし、心から拍手を送るんですけど、やはり今日の8時からのニュース番組でもガザで血まみれになっている子供たちの映像を見た後で、あのきらびやかなショーを見ると、パラレルワールドというか、別世界の感じがする」と印象を語った。

元村氏は続けて「今回もイスラエルの出場が認められていて、入場行進でブーイングが起きたと聞きましたけど、ロシアは制限してイスラエルは制限しないというのは二重基準ですし、そこの裏には何があったんだろうと思わざるを得ない」と指摘。「これは私の私見ですけど」と前置きした上で「国家同士で競い合うというモデル自体が限界に来ていると思うんですね。そこには必ずプロパガンダが入りますし、国威発揚、国が押しのけて勝つ、というもの…政治家に利用される、ということもありますよね。本当にオリンピックはいろんな課題がありますけど、根本的に見直す時期に来ているんじゃないかな、と私は思っています」と持論を展開した。

評論家の荻上チキ氏は「第2次世界大戦以降、国連や国際組織は、大戦の反省に基づいて、消極的な平和ではなく、積極的な平和をめざしていこうと。これがどういった意味なのかというと、単に戦争がない状態を平和と位置付けるのではなくて、戦争の目となるようなさまざまな差別、不衛生、教育の不足、これら全てに手当をしていこう、というのが戦後の一貫したミッションなんです」と説明。スポーツもその1つとし、「今回のオリンピックのような場面、その背景で戦争が起こっているということ自体が、もともとの反省を生かしきれていない、という事実を浮き彫りにしてしまいますよね」と語った。

一方、ピースボート共同代表の畠山澄子さんは、1968年のメキシコ五輪で陸上選手が表彰台で黒人差別への抗議をした行動「ブラックパワー・サリュート」を例にあげ、IOCに処分されながらも意思表明した事案を例示。「アスリート自身が、国家と国家が競い合うというのを超えていきたい、より大きなものをオリンピックは示せるんだ、ということを信じて行動を続けている。そういう側面もオリンピックはある、ということは指摘しておきたい」と語った。

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