元テレビ朝日社員の玉川徹氏は18日、パーソナリティーを務めるTOKYO FM「ラジオのタマカワ」（木曜午前11時30分）に出演し、あこがれだという酒場詩人、吉田類氏をゲストに迎え、生トークを展開した。吉田氏が出演するBS－TBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」への止まらない愛を語るとともに、吉田氏に人生の指針を相談する場面もあった。
玉川氏は番組後半で、「ちょっと相談があるんです。番組以外だと、会う機会がないので…」と、個人的な相談を吉田氏に持ちかけた。「ぼく、60になったんですが、類さんも『酒場放浪記』を54歳から始められた。54から入ってブレークしたじゃないですか。ぼくはこの60代をどう過ごしていったらいいか、ずっと考えているんです。ぜひアドバイスをいただきたいんです」と、これからの人生に向けた、悩める胸の内を打ち明けた。
これに吉田氏は「僕も後輩に聞かれたことはありますが、たったひとつですね。答えるとすれば」とした上で「『汝（なんじ）、悟るなかれ』です」と述べた。「分かったような気にならなければいいんです。それを最後まで続ければいい」とアドバイスした。
「へえええ。なるほど～」と応じる玉川氏に、吉田氏は「（質問する人は）悟ったような答えを（本当は）聞きたいんだろうね、きっとね。でも、そういう時には、そういうふうに答える。全然変わりません。たぶん、自分でも悟っていないんでしょう」と、含蓄ある言葉を玉川氏に贈った。
吉田氏のアドバイスに、玉川氏は「そうかあ。それは深いなあ…ちょっと刺さりましたね」と、しみじみと受け止めていた。
「ぼくは日本でいちばん、『酒場放浪記』を見ていると思いますよ」と番組で明かし、番組に関する質問や感想を、レジェンドに次々とぶつけた玉川氏。吉田氏の出演時間が終わる際、ともにパーソナリティーを務めるフリーアナウンサー原千晶から「まだ聞き足りてないでしょ？」と問われた玉川氏は「奇跡のような時間だった」と振り返り「（吉田氏の出演時間終了は）しょうがないけど、これからも毎日見ますので、ぜひずっと続けてください」と、吉田氏に呼びかけた。
また「ラジオやって良かったなあ。テレ朝社員なら、そもそも会えていないもん」と、自身の現在の境遇に触れながら「本当に楽しかったわー。聞きたいことはほかにもあったけど、次回を…」と再会への期待も示した。
