英王室のチャールズ国王（74）が、演説中に銃撃されたトランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、個人的に手紙を送ったことが分かった。
英BBCによると、14日に米ワシントンの英国大使館を通じてトランプ氏に届けられたという。「私信」のため内容は明らかにされていないが、トランプ氏を見舞ったものとみられている。
スターマー新英首相も14日にトランプ氏に電話をし、「衝撃的な光景に愕然としている」「いかなる形の政治的暴力も我々の社会あってはならないもので、この攻撃の犠牲者全員に心を寄せている」と述べ、前大統領と負傷者の回復を願ったという。BBCよると、国王の手紙も同首相がトランプ氏に電話で伝えた感情と一致しているという。
米大統領選の最中に、選挙集会で銃撃事件が起きたことから、君主は政治に関与しないという原則に沿って、チャールズ国王は個人的に手紙を送ることにしたとみられている。
トランプ氏は、13日に米ペンシルベニア州バトラーで行われた演説中に銃撃され、右耳を負傷したものの命に別状はなかった。この事件で、観衆の1人が死亡し、2人が重傷を負った。犯人はシークレットサービスによって射殺された。（ロサンゼルス＝千歳香奈子通信員）
