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武田修宏氏31年前に能登半島地震被災地で指導、子どもにメダル贈られた裏に“勝沢魂”


能登町松波こども園でサッカーを指導した後、子どもたちと交流する、左から久保竜彦氏、前田治氏、武田修宏氏

サッカー元日本代表FWで解説者、指導者、タレントの武田修宏氏(56)が15日、能登半島地震の復興支援を目的とした日本サッカー協会の「能登半島地震JFAプロジェクト」で、被災地の能登町と輪島市を訪問した。この日は、日本代表FWの先輩の前田治氏(58)と後輩の久保竜彦氏(47)とともに、能登町松波こども園と輪島市立町野小学校で午前、午後とサッカーの指導を行った。

武田氏は前日14日に、先輩の元日本代表FW永島昭浩氏(60)石川県金沢市出身・在住の北京五輪ソフトボール女子金メダリストの坂井寛子氏(45)ブロテニスプレーヤー笹原龍(31)と能登町を訪問し、石川県立能登高校で授業を行った。この日、輪島市を訪問した武田氏は、がれきが多数、残っている市中で「想像以上に倒壊した建物が多く(発生直後)そのままだった」と改めて震災の残した爪痕の深さを痛感。「なかなか復興が進んでおらず、世間はもう風化したようですが、まだまだ支援が必要」と復興支援への気持ちを新たにした。

一方で、同市を日本代表選手が訪問するのは初めてだったと聞き、子どもたちを精力的に指導した。参加したのは、サッカーの経験がない子供たちだったが「たくさんの笑顔がありました。多くの建物が倒壊した被災にも負けない、子供達の元気がありました。サッカーで子供達に元気を与えられた」と手応えを口にした。

被災地支援、そして子どもたちへの思いの根底にある精神性は、5日に85歳で亡くなった母校・清水東高(静岡)サッカー部監督の勝沢要さんによる、文武両道と人間性を重視した指導によって培われた。「人間が成長しない限りサッカーはうまくならない。サッカーを超えた人間力が大切だ」と清水東のモットーである文武両道を掲げた、勝沢さんの教えは「今の、自分の人生の土台になっています」と感謝する。

8日に静岡市内で営まれた恩師の通夜に参列した際に、改めて感謝した思いを胸に、被災地の子どもたちに心を込めてサッカーを教えた。その思いを感じ取ったのか、指導した子どもからはメダルをプレゼントされた。

くしくも、31年前のこの日は、東京・国立競技場で、ヴェルディ川崎(現J1東京ヴェルディ)と横浜マリノス(現横浜F・マリノス)が激突したJリーグ開幕戦が開催された日だった。ヴェルディ川崎のFWとして先発した武田氏は「Jリーグが開幕した31年前は、プロサッカー選手としてビッチに立っていました。今日は、体育館で先生としてサッカーでいい汗をかいていました。場所、立場は変わりますが、現場に来ると、いろいろと感じたり、いろいろな方々に出会い日々、自分を成長させてくれます」と、改めてプロとしての自らの立ち位置、あるべき姿勢、精神性を再確認。そして「幼稚園の子どもが作ってくれたメダル…大事にします」と笑みを浮かべた。

武田氏は、育成年代の指導、普及に力を入れて取り組んでおり「能登半島地震JFAプロジェクト」についても、日本代表OB会からのボランティアのオファーに前向きに応じてきた。4月5日に同県珠洲市で行われた同プロジェクトの第1回に、元日本代表FW永島昭浩氏(60)GK都築龍太氏(45)MF橋本英郎氏(44)石川直宏氏(42)と参加し、同市内の保育園、小中学校でサッカーの指導を行った。同15日は、第2回として石川県七尾市を訪問。同市内の県立七尾高の体育館で、坂井氏と3学年合わせて6回の授業を行った。

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