新垣結衣(35)が9日、東京・TOHOシネマズ日比谷で行われた映画「違国日記」(瀬田なつき監督、6月7日公開)完成披露上映会で、ヤマシタトモコ氏の原作漫画が好きなあまり「1つ1つ、再現を積み重ねていった」と明かした。
新垣は劇中で、少女小説家の高代槙生を演じた。ダブル主演の早瀬憩(16)演じる、両親を交通事故で亡くした15歳の田汲朝を引き取る役どころで、槙生にとって、朝は大嫌いな姉の娘、めいの関係だ。
新垣は「原作で描かれている槙生ちゃんの魅力を体にしみこませ、どうにかして映画に表現したいなと。クランクアップの瞬間まで…悩んでいたというか、ずっと考えていました。どうやって表現したらいいかと」と、大好きな漫画、役だからこそ役作りに苦悩したと明かした。そして「今回は本番前の、よーいの時に、原作の槙生ちゃんの表情を思い浮かべるようにして。スイッチを入れるような感じで、せりふをスッと言えるような気がした。1つ1つ、再現を積み重ねていった感じです」と撮影を振り返った。
早瀬との関係について聞かれると「撮影2日目でパーソナルなところに踏み込んだ話ができたり」と信頼し合える関係になれたと明かした。「お芝居どうだった? と意見を聞く瞬間もあったり、お菓子を食べたり…自由。一緒にいる時も、話したり、話さなかったり…すごくナチュラルで良い関係を築けたと思っている。私も憩ちゃんのことを信頼して現場にいられた」と笑みを浮かべた。
新垣は「憩ちゃんが、舞台あいさつが初めてで(登壇前に)すごい緊張していて」と、早瀬にとって、この日が初の舞台あいさつだと明かした。早瀬が「舞台あいさつも、お客さんに直接、お会いするのも初めてで、結衣さんに、ずっとしがみついていました」と言うと、新垣は「『何人、入っているんだろう』と…見てみて、どうですか?」と早瀬に逆質問するなど、本当のおば、めいのような絆をのぞかせた。