セリフに重みが増すバックボーン
『天空の城ラピュタ』に登場するドーラは空中海賊「ドーラ一家」の頭領で、飛行船・タイガーモス号の船長です。
頭脳明晰で決断力に富み、行動も年齢に似合わずかなりパワフル且つアグレッシブ、そして破天荒。
ラピュタの財宝を狙っており、飛行石を稼働させる鍵となるシータとパズーを追い回しますが、後に2人をタイガーモス号に仲間として迎え入れ、よき理解者となりました。
そんなドーラの声優を演じたのは女優の初井言榮さん。
初井さんが16歳の時に終戦し、その時の回想が書籍『女優の証言』に収録されているそうで、一部を抜粋した投稿が注目を集めています。
昭和20年8月15日、終戦を知った16歳の少女は自決を決意し、自決用の絹針を衿から抜き取って、浜離宮に向かった。
その時、目の前に大型トラックが止まり、兵隊がなぜかビールを配り始めた。ビールを飲んで酔った少女は死ぬのをやめた。
少女の名前は初井言榮。後に『天空の城ラピュタ』に出演。 pic.twitter.com/xbofOm0en4
—中井かんいち (@ichikawakon) August 14, 2023
このエピソードは、『女優の証言』(ハヤカワ文庫)に収められている初井言榮さんの回想から取ったものです。以前もツイートしましたが、細部の点を修正し、再ツイートしました。ちなみに、回想の中では「十五歳」となっていますが、初井さんは1929(昭和)4年1月9日生まれなので、終戦時は16歳です。 pic.twitter.com/wpWID3ijFF
—中井かんいち (@ichikawakon) August 14, 2023
本書の内容を紹介する投稿は「終戦を知った16歳の少女は自決を決意し、自決用の絹針を衿から抜き取って、浜離宮に向かった。その時、目の前に大型トラックが止まり、兵隊がなぜかビールを配り始めた。ビールを飲んで酔った少女は死ぬのをやめた。」と、初井さんの若き日の回想をまとめました。
あまりにも衝撃的
初井さんの過去を知ると、ドーラのセリフに重みが増しますね。
本投稿に対しTwitterでは「胸が熱くなる話でした」「ドーラママにこんな逸話があったとは!!」「ドーラと初井さんがリンクしてるようなエピソード」といった声が寄せられていましたよ。