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福山潤「コードギアス」漬けの1年に「DNAに刻み込まれる」!櫻井孝宏はスザク役ヘ「リベンジというよりリトライ」


福山潤「コードギアス」漬けの1年に「DNAに刻み込まれる」!櫻井孝宏はスザク役ヘ「リベンジというよりリトライ」

「コードギアス 反逆のルルーシュIII 皇道」初日舞台が開催!


 劇場アニメーション『コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道』(監督:谷口悟朗/配給:ショウゲート)初日舞台あいさつが26日、東京・新宿バルト9で開催されルルーシュ役・福山潤、スザク役・櫻井孝宏、土屋康昌プロデューサーが登壇した。


 『コードギアス 反逆のルルーシュ』は超大国ブリタニアの少年・ルルーシュがブリタニア占領下の日本でギアスという絶対的な力を得たことから、仮面の男「ゼロ」として世界を覆す反逆の闘いに身を投じる姿が描かれた作品。本作は2006年から2008年にかけて放送されたTVシリーズ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』全50話に新作カットを加え再構成、オリジナルスタッフ再集結、全編新規アフレコで贈る劇場3部作。第1部『コードギアス 反逆のルルーシュⅠ 興道(こうどう)』が昨年10月に、第2部『コードギアス 反逆のルルーシュⅡ 叛道(はんどう)』が今年2月に公開され、本作でフォナーレを飾る。


 舞台あいさつに先立って上映からスタート。上映中は涙をぬぐう観客が続出するなど、ファン納得の仕上がりといった様子。登壇した3人もその雰囲気を感じ取ったのか櫻井が、「ちょっと目がしらを熱くされている方もいっぱいいて」といえば、福山も「すごい“湿気”ですね」と、語りかけ場内を沸かせた。


 ついに3部作最終作品の初日ということで、福山は「きょうまでのこの1年ずっとギアス漬けだったので、1つの結末が無事上映されて正直ホッとしています。どういうふうな感じを持って頂いたかは分からなくて戸惑うこともありますが、みなさんに見届けて頂いて自分たちも幸せです」と、万感の思いを。


 これまでの3部作を振り返ってみて、福山は「ちょうど1年前に『興道』の収録が始まり、そこから半年は、毎月、毎月ギアスでした。ずっと演じながら、観ながらで、10年前にやれていたものを作り直して、そしてそれをまた復習してと……もうDNAに刻み込まれるんじゃないかなっていうくらい『コードギアス』をやっていました。あらためて感じるのは、半年間収録させて頂いてこの作品というのがどれほどの熱量を持っていて、僕らも一端を担っていたという実感があって、この10年の間にどこかでくすぶっている感じで、ちょっとした着火点があったらグアーっと出てくる。それを再確認した感じです」と、作品タイトルにいまも潜むパワーを感じていたそうだ。


 そのアフレコ現場へ、福山は「普段現場でおちゃらけている先輩も、みなさん収録に入った瞬間に目つきが変わるんですよね。それに輪をかけてスイッチが入っているというか、横に立っていると空気で感じるんです。タイトロープでやっているような感じでしたね」と、気合の入りぶりを話す。すると、櫻井は、「先輩たちがすごかったですね!」とうなずき、福山は「10年じゃないですか、大きな心配っていうか、自分にも思っていましたけど……」と、言いかけたのを櫻井が引き取り「杞憂で、鋭くなってました。よりシャープで」と、磨きがかかっていたと証言。土屋プロデューサーも「(カレン役の)小清水亜美さんも、当時のモノマネにならないように絶対にいまの自分になるようにやるんだって」と、作品にかけていたという熱い想いを感じさせていた。


 さらに、櫻井としては「再収録ということに対して、はじめは『えっ!?』と思ったんです。でも、同時にチャンスかもしれないと思ったんです」と切り出し、「当時の僕は背伸びするような感じで臨むことがあったんです。それで、リベンジというか当時にはやりたくてもできなかったことをもう1度と思って。リベンジというより、リトライと思って。もういっぺん頑張ってみようと思って、当時やっていた自分のお芝居を豊かにできたらと思って」と、TVシリーズ放映時との違いも語っていた。


 一方、土屋プロデューサーとしては、制作側として「どこのシーンを泣く泣く切るのかとか、新しいエピソードを足すとか、ですごく苦労しました。すごく繊細な作業で、登場人物の軸がブレてしまうのが1番怖くて、相当精密にやらないと成立しない。このシーンがなくなったら、この人の心情はこう変わるしというのがあるし」と、感情の動きを持っていくのが大変だったようで、「逆に役者さんの演技も変わるだろうなって。でも、どの方も、そのキャラを間違える人がいなかったというのはすごいですよね」と、それをきっちり演じ切ったキャスト陣の演技も称えていた。


 続けて本作で印象に残ったシーンへ、福山は「皇道はショッキングなシーンが多くて」と、TVシリーズでもあったルルーシュの土下座シーンを挙げ、「TVシリーズを見直さなかったので、『あれっ!?』て思ったんですよ。当時はせめて手ぐらいついて頭を下げていたと思ったのに(笑)」と、ジェスチャーで表現して観客を爆笑させたり、ルルーシュがロロをなじるシーンへ「先輩にお芝居で純粋に褒められたのはあのシーンだったんです。『潤くんロロをなじるシーン超良かったよ』って。とても複雑です(苦笑)」と、ビックリもしたようだった。


 ほかにも、土屋プロデューサーが音楽がしっかり場面にハマっていたと手応えを感じたり、主題歌の『Survive Said The Prophet』の楽曲『NE:ONE』へ「谷口監督からもルルーシュを、男の生きざまを肯定して称えてやってくれと。もう、ルルーシュの曲なんです。バッチリハマりました(笑)」と、裏話も披露していた。


 その後、3人でピースをしたりとノリノリな記念撮影の後には、土屋プロデューサーから「新作を準備しております。その先の話です。できるだけ早くみなさんにお見せできれば」と、意気込めば、櫻井も「楽しみに待っててください」と呼びかけ、福山から、「いろいろなものを与えてくれたこの作品でした。TVシリーズと見比べて頂ければ、情報の補完や違いを感じてもらえると思います。僕も10年前の自分と見比べてすごく面白かったです。味わい尽くしてから次に移って頂ければ」と、新作への期待を寄せ、拍手に送られるままその場を後にした。


 劇場アニメーション『コードギアス 反逆のルルーシュⅢ 皇道』は公開中!


 ※記事内写真は(c)SUNRISE/PROJECT L-GEASS Character Design (c)2006-2017 CLAMP・ST


福山潤「コードギアス」漬けの1年に「DNAに刻み込まれる」!櫻井孝宏はスザク役ヘ「リベンジというよりリトライ」

 


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