俳優・松田龍平(33)、戸次重幸(42)、女優・真木よう子(33)、子役の大西利空(10)、小菅汐梨(7)が5日、東京・丸の内TOEIで映画『ぼくのおじさん』(監督:山下敦弘/配給:東映)親子完成披露試写会を山下監督とともに開いた。
芥川賞作家・北杜夫のユーモアあふれる児童文学小説を映画化。居候のくせに勉強は教えてくれず、運動神経はゼロ、屁理屈ばかりなのにどこか憎めない“おじさん”を松田が演じる。そのおじさんが稲葉エリー(真木)に恋をしたことで、ハワイにまで行くことになるのだが、おじさんのお目付け役の“相棒”の小学生・雪男(大西)とともに向かうこととなり……。
同日には下谷の小野照崎神社でヒット祈願を行い、その足で劇場にやってきた面々。場内は親子連れであふれ、和気あいあいといった雰囲気のなか舞台あいさつがスタートとなった。
松田は本作の話が来たときのことへ、「15歳からこの仕事をしていて、ついにおじさんがきたかと感動しております」と、それだけの年月を経たことへ万感といった様子。一方の真木は、「銃を撃った人を蹴ったりしたけど、今回はすごく可愛くたから、そこを観てください!」と、普段の出演作との違いを語りアピール。
撮影については戸次が大西について、「休憩中はやんちゃとかしているんですけど、『雪男!』と言われたらバチッと変われていて、いい役者でしたよ」と、褒めることも。真木も、「ド緊張したのが英語のシーン。何回も練習して撮ったのが英語のシーンで」と、苦労して練習したそうだが、松田からは、「下手したら日本語より英語の方がうまい」と、現場でイジり続けられたというエピソードも。
さらに、戸次はハワイでの2週間という撮影期間中に「僕は1週間休みで、みなさん忙しそうにしているなか、いろんなところを行かせてもらいました、スキューバに行ったり、火山にいってヨガを観たり、満喫させて頂きました」と、楽しんだと告白することもあった。
最後に松田から、「初めはこの台本を頂いたときにどんな映画になるのかまったく想像できなかったんです。それで、完成作を観たときに、初めてコメディー映画だと気づいたんです。それまで何の映画なのか分からなくて、台本を読んでは起き、どうしたらいいかわからなくて、山下さんにこの映画をどうしたらいいか聞いたら『俺も分からないんだよね』と言われたんです。だから、どうにかしないとというか、チャレンジ精神というか、やってやるぞという気持ちで臨んで、こんなに優しい映画ができました」と、意外なコメントが飛び出し観客を爆笑させつつ、「面白いシーンは笑ってほしいなと思っています」と、呼びかけていた。
映画『ぼくのおじさん』は11月3日より全国ロードショー!