舞台『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』(演出:村上大樹)ゲネプロが10日、東京・新宿の紀伊國屋サザンシアターで開かれ俳優・平野良(32)、塩野瑛久(21)、宮城紘大(21)、加藤里保菜(20)、浜本ゆたか(35)、中道裕子(47)、三上市朗(50)らが初日を前にその仕上がり具合を披露した。
漫画家・青山剛昌氏が連載している人気漫画『名探偵コナン』の世界観で謎解きを楽しめる舞台。豪華客船で起きた「謎の事件」をコナンから知らされ、厳重な警戒や、洋上という密室、ひと癖もふた癖もある怪しげな登場人物たちがいるなかで殺人事件が起こってしまう。舞台では観客自身が探偵となり、第1幕『事件編』、幕間の『捜査編』で推理結果用紙を記述して観客が提出、第2幕の『解決編』で事件の謎が解明されるという観客参加型な珍しい舞台となる。
『事件編』ではおなじみの江戸川コナン(CV.高山みなみ)が事件の概要を語ったり、キャストたちが、人物の関係性を演技で印象づける。それとともに、コミカルなセリフやシーンなどもあり、エンターテインメントとしてもしっかり楽しめるものに。『捜査編』後に、そこで提示された証拠などが記載された捜査メモも配布されるが、登場人物の証言や細かい部分などは自分でメモする方がより犯人を探すのに有効になりそうだ。
ゲネプロ前には、キャストによる囲み会見が開催。演出の村上大樹氏は、「本当にお客様が主役です。コナンくんと一緒に船の中でおきた事件の謎を解く、という普通の舞台とは違う経験ができるものとなっています。謎解きということもあり、説明や段取りがかなりち密になっているので、キャストのみなさんは間違いが許されないという緊張感の中で演じているところも魅力です。舞台の途中で犯人予想の時間があり、お子様向けと大人用の回答用紙に答えてもらいます。最後に答え合せをして、事件の犯人を当てた人には“名誉”が与えられます(笑)。子供も大人も楽しんでもらえる舞台になっています」と、自信を見せる。
葉上良一役の平野は、「ライブミステリーということで、ただお芝居をするだけじゃなく、僕らも内容を理解してお客様に届けないといけないので、そこは全員でちゃんとまとめてきたと思います。素敵な舞台になることを確信しています!」と、胸を張り、塩野も、「いい意味でお客様に悩んで考えていただく舞台なので、みなさまと一緒に楽しんでいきたいと思います」と、呼びかける。
一方、宮城はけいこ中から本番を楽しみにしていたそうで、「お稽古のときから、お客様がどんな反応をするのかが凄く楽しみでした。いい舞台になっています」と、きちっと仕上げてきたそうで、浜本は、「来ていただいたお客様が謎を解くという……、みなさまが主役でございます。みなさまが物語を楽しんでもらえる舞台となっております」と、うなずく。そのなかで、中道は「暑くて頭がボーっとする季節ですが、頭をフル回転させています。お子様と親子で観に来てください」と、季節感あふれるコメントを寄せた。
そして、加藤は、「ライブミステリーらしく、たくさんまどわされ、そして、まどわすことができるように頑張ります(笑)」と気合を入れると、三上からは、「ミステリーはすごく難しい。とくに生の舞台ではハプニングがつきものなので、そこはチームワークでカバーし物語をお見せしつつ、ミステリーの部分も楽しんでいただきたいです」と、抱負を口にしていた。
『名探偵コナン×ライブミステリー ~洋上の迷宮(ラビリンス)~』東京公演は8 月10日から21日まで紀伊國屋サザンシアターにて、札幌公演は9月16日から17日まで道新ホールにて、9月22日から25 日まで松下IMPホールにて上演!
■STORY
ある日、コナンは阿笠博士の知り合い『プリンセス・エリザベス号』の船長から、船上で起きた殺人事件の話を聞いた。その内容とは……。
船上では鈴木財閥の周年パーティが行われていた。そのパーティの最中、突然届いた謎のメッセージ。「令嬢をいただく」!!さらに事件は予想もつかない方向へと進んでいき、ついに殺人事件が発生してしまう。豪華客船は、洋上に漂う迷宮と化してしまった。
……コナンが語る事件の情報をもとに、たったひとつの事件を見つけ出せ!
※記事内写真は(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996