九州発のアイドルグループ『LinQ(リンク)』の新木さくら(19)、俳優・津田寛治(50)が16日、東京・シネマート新宿で映画『みんな好いとうと♪』(監督:宝来忠昭/配給:クロックワークス)初日舞台あいさつを宝来監督とともに開いた。
新木初主演映画作品。ある日突然、運営スタッフの鈴木(津田)からLinQの解散を告げられる大ピンチを迎える。何とか解散を逃れようと動いたさくらだったが、リーダーのなつ(天野なつ)をはじめセンターの高木悠未(高木悠未)の思いを聞き、どうしたら良いのか判らず悩むさくら。「LinQを続けていきたい、解散を阻止したい」という気持ちで運営の鈴木に直談判に向かうのだが、鈴木はメンバーをグループに分け思いもよらぬミッションを下すこととなり……。
劇中の学園祭のときに着たというピンク色の衣装で登場した新木。まずは、今月14日に起こった熊本地震へ、「このたびは熊本県の方で大きな地震が起き、心よりお見舞いを申し上げます」と、コメントを寄せ、同日から劇場に募金箱が設置したことをアナウンスし「ご協力をよろしくお願いします」と、呼びかけてからスタートとなった。
『LinQ』メンバー29人の中から主演になったことへ、新木は、「プレッシャーがものすごく強かったんですけど、『LinQ』のメンバーから選ばれたみなさんからの期待に応えなきゃと、私自身一生懸命撮影を頑張らせて頂きました」と、込めた思いを。
本作の特徴は『LinQ』の本拠地であるオール福岡ロケとなり、宝来監督は「『LinQ』で何か映画を作れないかというお話をもらって、何をやるというのも決まってないなか、福岡で『LinQ』で何か面白いエンターテインメントの映画を作りたいというお話を頂いてから作り上げたという感じです」と、話が来た当時のことを語り、津田は、「僕も初主演連ドラを宝来監督に撮ってもらって以来なので、嬉しかったです」と、宝来監督とのタッグに感慨深げ。
津田について、新木は、「普段と映画の中で全然違いますよね!映画の中のマネージャーのときはすっごい怖かったんです。メンバーはガチで『イライラした』と言ってました」と、言わしめるほどだったそうだが、そんな津田から「ひどいアドリブとかも入れちゃったからね(苦笑)。でも、きょうはここでもさくらちゃんにミッションを出そうかな。きょうはここで歌ってけ!」と、リクエスト。『青い珊瑚礁』だけでなく津田は、「これだっていう『LinQ』の曲を歌ってよ!『青い珊瑚礁』だけじゃ失礼だから『telephone』も歌って!」と、言い出すことに。
これに新木は『青い珊瑚礁』は台本でも決まっていたようだが『telephone』歌唱は新木にとって初耳の無茶ぶりだったようで、「ちょっと待って下さい。心の準備が……。生誕祭でも歌ったことないのに……。ヤバイよぉ……」と、大焦り。しかし、間髪入れず『telephone』のメロディが響きなんとかパフォーマンスしきって観客から拍手が寄せられ、津田も「目頭が熱くなりました。お父さんのような気持ち」と、満足げだった。
その後、プレゼント抽せん会などもありつつ、新木から「この映画は『LinQ』のためにいろんな方の協力を得てできた本当に素敵な作品になっています。アイドル映画ですけど、アイドルじゃない自分。アイドル好きじゃなくても響くものがあるし、アイドル好きでも響くものがあると思います。本当に本当に素敵な映画になってます。いろんな人に知ってもらいたいしどうぞよろしくお願いします」と、アピールしていた。
映画『みんな好いとうと♪』は16日よりシネマート新宿ほかにて全国ロードショー中!