「TVアニメ『GANGSTA.(ギャングスタ)』スペシャルイベント~便利屋@ニューピアホール~」昼公演が1月31日、東京・港区のニューピアホールで開かれウォリック役・諏訪部順一、ニコラス役・津田健次郎、チャド役・金尾哲夫、コーディ役・石川界人、テオ役・三上哲、ニナ役・悠木碧、ロレッタ役・植田佳奈、ガラハッド役・稲田徹、エンディング主題歌『夜の国』を担当したAnnabelが登壇した。
漫画家・コースケ氏が『月刊コミック@バンチ』(新潮社)に連載中の同名作が原作。昨年7月から1クールTVアニメとして放送された。マフィアの支配する街・エルガストルムを舞台に、宅配から殺し、護衛に人探しまで、なんでも請け負う“便利屋”を生業にするウォリックとニコラス。エルガストルムでしか生きられない健常者(ノーマル)たちと“黄昏種(トワイライツ)”と呼ばれる超人的な能力を持つ者たちの、さまざまな使命と運命が交差する姿が描かれるハードな世界観の作品だ。
イベントはこれまでの振り返りなどスペシャル映像から始まると、そのままキャストたちによるキャラクターたちのちょっとした日常を描いた朗読劇へ。マイクを前に朗読するという形式とは少し違い、登場人物が場面ごとにその都度、舞台に現れるというより臨場感のある舞台演劇に近いものに。さらに、キャストはそれぞれキャラクターを意識した衣装で現れるという趣向も。
そんな朗読劇だけに、キャラクターを演じながら金尾がスーツ姿の石川の上着のポケットに手を入れカイロを取り出すと、諏訪部にパスするトリッキーさを見せたり、ニコラスを演じる津田は、心の声と、実際に外に向かって出す声で巧みな演じ分けを見せ、観客を魅了することとなった。
朗読劇終了後に悠木は、「ショートの朗読劇はこれまであったんですけど、こういった朗読劇に参加したのは初めてで。リハーサルをしたときに動きのある朗読劇ってこんな感じなんだって」と、いい経験になったよう。一方、イベント自体に参加するのが初めてという三上は、「よろしくお願いします」を手話で行い、観客のみならず共演者たちも感心させていた。
トークは石川をMCに、『TAG TALK』と題してテーマに添って展開。お酒にまつわるトークで、この中で唯一お酒が飲めず居酒屋でもコーヒーを注文するという津田は、「先輩とかと一緒に演技とか熱い話をするんですけど、本当にみなさん覚えてない!」と、嘆く一幕も。
ほかにも、両親と似ているところはあるかという話になると、それぞれの親が実は俳優を志したことがあったり、祖父母が俳優だったりと意外な共通点を話したり、実は諏訪部がウォリックだけでなくニコラス役のオーディションも受けていたというエピソードが語られるなど、レアな話がさまざまに飛び出し沸き返っていた。
また、本イベントで2016年中に発売予定のBlu-ray第3巻のパッケージビジュアルなどが公開されるなどしていた。