おうち生活が続く中、ちょっと刺激が欲しいとき、リフレッシュしたいときなどにぴったりの炭酸水。特に無糖炭酸水は甘くないので、水分補給源としても手軽に飲めて便利ですよね。そんな無糖炭酸水のトレンドとして、最近では「レモンフレーバー」や「強炭酸」があります。
そんな中、今回は、最近、新商品がぞくぞく登場している「強炭酸」にフォーカスし、各メーカーにこだわりを聞きました。夏にぴったりの理由も判明! 要チェックですよ。
■無糖炭酸水が五感にアプローチ!? ボトルからこだわる新商品が登場
今年6月末にリリースされて以来、無糖炭酸水ファンを虜にしているサントリーの「THE STRONG 天然水スパークリング」。「バキバキ強刺激」がキャッチコピーのこの商品は、ボトルまでそのフレーズの通りの形状で、飲むのはもちろん、触りたくもなってくる不思議な魅力が。
喉にくる刺激もいい感じ。サントリーの炭酸水の中で、最高レベルの刺激という入魂の炭酸水です。やはり強炭酸ブームにのったのでしょうか? サントリーの担当者に、開発経緯を尋ねてみました。
「2018年頃に当社も含めて『強炭酸水』を謳う商品が増えはじめ“強炭酸水ブーム”が起きたと考えております。さらに昨年は『レモン強炭酸水』がブームとなり、コロナ下2年目となる今年も、『強炭酸水』をさらに進化させるような商品が相次いで発売され、当社の『THE STRONG 天然水スパークリング』もその一例になっているかと思います。
しかし開発時に考えていたことは、昨今のブームに追随するということよりも、プレーン炭酸水をよく飲まれるお客様が本当に何を求めているのかを突き詰めることでした。
コロナ下の真っ只中にあった昨年、プレーンタイプの炭酸水をよく飲まれるお客様を対象に調査を実施したところ、プレーンの炭酸水に対しては『とにかく強刺激がいい』『レモンの味すらなくていい』と、ただただ強い刺激でリフレッシュできることを求めていることがわかりました。
さらに、一部のお客様にとって炭酸水は、ただの飲み物というよりも、生活の中でのオンオフの切り替えに使うリフレッシュツールのような存在になっていることも見えてきました。そういったことから、五感に着目し、これまで体感したことのないような刺激が提供できる炭酸水を開発しようと考えました」
●「THE STRONG 天然水スパークリング」のこだわり
この商品には、どのようなこだわりがあるのでしょうか。
「先にご説明した通り、プレーン炭酸水のお客様は、『刺激だけを感じたい』『レモンの味すら邪魔』といったようにとにかく刺激の強さを求めています。ですが、炭酸水は水と炭酸からできているシンプルな中味のため、なかなか中味だけで大きな違いを作ることはむずかしいです。そこで『THE STRONG 天然水スパークリング』は、大自然が磨き上げた『サントリー天然水』と強い刺激が感じられる強炭酸の中味にこだわりつつ、さらに五感に着目することでさらなる強刺激を追求し、これまでにない刺激を体感いただきたいと考えました」
「パッケージでは、一般的に高ガス圧の中味をペットボトルにつめると、形状が丸く膨張してしまうのですが、自社として初めて応力解析シミュレーションをデザインに取り入れながら、高ガスでもバキバキの凹凸が残る形状を実現し、ボトルを開栓するときに『バシュッ!』と爽快な音がするような仕掛け(※)を取り入れることで、視覚や触覚、聴覚までも使い刺激を感じていただけるよう、設計をしました」
※爽快な音が出るボトル・キャップは一部製造工場では不採用です。
●おすすめの飲用シーン
この商品は、どんなときに飲むのがいいのでしょうか? おすすめのシーンを教えてもらいました。
「炭酸水は生活の中で『リフレッシュしたい』と感じたとき、どんなシーンでもフィットするものだと思っています。朝の起きがけにシャキッとしたい方、仕事や家事の合間にリフレッシュしたい方、もう一仕事頑張るかと思ったときに、オンオフの切り替えがしたい方…などなど、さまざまなシーンで気分を爽快にしてくれると思っています。さらに、夜の晩酌でも、ハイボールやレモンサワーなど、炭酸割りのお酒の割材にも使えるので、本当にマルチユースな存在だと思います。今回の『THE STRONG 天然水スパークリング』も、お客様がそれぞれにリフレッシュしたいと思うシーンでご利用いただき、飲み心地だけでなく、見た目や触り心地、音などを通してより一層、爽快に感じていただけたら幸いです」
味や喉ごしだけでなく、五感をフルで刺激される爽快感! これまでにない新しい切り口で、炭酸水が楽しめそうですね。
■強炭酸の無糖炭酸水といえばコレ! こだわりは?
ところで無糖炭酸水の中でも、強炭酸が楽しめることで長年定番となっているのがアサヒ飲料の「ウィルキンソン」。今年7月には「ウィルキンソン タンサンレモン」が、よりレモンらしさと爽快さを感じられる味わいになってパッケージと共にリニューアルしたり、昨年人気を博した「ウィルキンソン タンサンピーチ」を再発売したりと、トピックスが満載です。
強炭酸ブームの中、改めてウィルキンソンの特徴について迫ってみたいところです。アサヒ飲料のマーケティング担当者である服部真也さんにお話を伺いました。
●「ウィルキンソン」のこだわり
ウィルキンソンは、他の炭酸水との違いやこだわりはどんなところにあるのでしょうか?
「118年目を迎えるウィルキンソンは『伝統』と『革新』を兼ね揃えたブランドです。炭酸水に求められるニーズである、高いガス圧やガス持ちの良さといった点に徹底的にこだわっており、その実感品質が、強い支持をいただいているポイントです。高いガス圧やガス保持を実現できるように、水や容器形状にもこだわり、本質価値を追い求めてきました。
またNo.1ブランドの責任として環境面にも配慮し、PET樹脂量を抑えつつ強炭酸を維持する試みや、ラベルレスボトルなどの新しい展開で、引き続き業界をリードし続けていきます。
これからもウィルキンソンは、爽快で強炭酸の刺激といった価値は守りつつ、無糖の健康感の浸透や爽快で刺激的なライフスタイルを提案することを通じて、誰もが炭酸水を楽しむ時代を実現すべく挑戦し続けていきます」
●おすすめの飲用シーン
そんなウィルキンソン、どんなときに飲むのがいいのでしょうか? おすすめのシーンを教えてもらいました。
「こだわり抜いてきた爽快な刺激を楽しめるウィルキンソンは、リフレッシュしたいときはもちろん、気分を切り替えたいとき、何かに熱中してやり遂げた後にぴったりです。もちろん食事にも合い、身近なライフスタイル飲料として、爽快な気分を無糖で楽しみたいときにぜひ飲んでいただきたいと考えています」
定番の無糖炭酸水として、安定の味わいと存在感のあるウィルキンソン。今後も注目と言えそうです。
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無糖炭酸水のトレンドをご紹介してきました。強炭酸ブームはまだまだ続きそう。この夏、新しい強炭酸に定番の強炭酸と、どちらも楽しみながら活用して、はじける夏を感じてみるのもよいのでは?
【参考】
サントリー「THE STRONG 天然水スパークリング」(https://www.suntory.co.jp/water/tennensui/strong/)
アサヒ飲料「ウィルキンソン」(https://www.asahiinryo.co.jp/wilkinson/)