ソニーは、ソニースクエア渋谷プロジェクトにて、次世代のクリエイターを生み出すワークショップ「Square Program(スクエア プログラム)」を継続的に開催。7月31日には、初のオンラインでのSquare Programとして「Directed by You -ソニーと創る『60秒フィルム』- オンラインワークショップ コメディ編」が実施されました。
今回は、オンライン編で「60 seconds -One room-」と題し、コメディ編の「トロフィー」「恩返し」「記念日」のテーマに沿って、自作の60秒のショートフィルムを事前に募集しました。そして、コラボレーションクリエイターであるシナリオライターの神谷圭介さん、カメラマンの高木考一さん、音楽プロデューサーの菊地智敦さんがシナリオ、撮影、音楽のそれぞれ専門分野の視点で作品を一つずつ選び、その制作者を招いて、作品についてトークを行いました。
「シナリオ部門」は、一つしかもらえない賞状とトロフィーをチームでどうやって分けるか悩んだ末に、どちらもコピーをとって持って帰るというユニークなシナリオを制作した佐藤さんが受賞しました。
初めて作品を制作したという佐藤さんが、神谷さんに「プロのクリエイターになるためには、今から何をやっておけばいいですか」と質問すると、神谷さんは「気になるものや好きなもの、作りたいという初期衝動のままに行動してもいいと思う。聞きたい、読みたいという気持ちのままに動いていると作りたいものが出てくると思います」と語りかけました。
「撮影部門」は、役者をやっている久保さんと普段から動画制作に取り組んでいる黒川さんが受賞。高木さんは「上手でした。自分は作品を撮る時に、遠景、中景、近景を見せていくというのをやっていて、シチュエーション、関係性、表情を順番に見せることを意識してやっているが、まさにそれが出来ていました。60秒という短さの中では、ドローンで撮った最初の入りもキャッチーでした」と評価しました。
「音楽部門」は、動画を作るのが初めてだったという三宅さんが友人と共同制作した作品『強く生きるもん!』が受賞。BGMは、ソニースクエア渋谷プロジェクトが「Directed by You –ソニーと創る『60秒フィルム』–」で用意した楽曲の中から、映像に合わせてループするように編集し、最後はコメディのように終わり方を工夫して使用しました。
菊地さんは「音楽を効果的に使っていました。セリフが終わるところでちょうど音楽が切れるように狙って作っています。それに、二人の登場人物の一人は話し声、もう一方は電話の声と分けていて、一人の背中しか映っていない映像の中で、音をうまく使うことで、引き込まれて見られるようになっていました」とコメント。「見た人がどういう気持ちになるか考えて音楽をつけている。編集で全く作品は変わるとも思います」とアドバイスも送りました。
最後に、三人のプロのクリエイターが、オンラインで視聴している次世代のクリエイターに向けてメッセージを送りました。神谷さんは「身近に撮ったり作ったりできるものがある時代なので、面白そうだと思ったら、チャレンジしてみてほしい。面白がってやれるといいなと思います」、高木さんは「映像と関係ない余計なことをいっぱいするとよいですね。旅や風景を見ること、恋愛など、余計なことをすると引き出しが増えます」、菊地さんは「インプットがないとアウトプットができない。出そうと考える前に、湧いてくるまで入れることを大切に」と話し、それぞれが次世代クリエイターたちに温かく語りかけました。
当日発表された3つの作品は、渋谷モディ壁面の大型街頭ビジョン「ソニービジョン渋谷」にて8月10日より上映されます。
また、8月7日より「恋愛編」として、新たなシナリオテーマで作品の募集を開始。「紙飛行機」「ホラー」「結婚しよう」のテーマに沿って、参加者それぞれが自由に60秒のショートフィルムを制作する。シナリオ、演出、撮影方法は自由。BGMを使用する場合は、ソニースクエア渋谷プロジェクト公式サイト内からダウンロードが可能となります。
制作した作品は「#ソニーと創る60秒フィルム」と「#ソニースクエア渋谷」のハッシュタグをつけて、TwitterもしくはInstagramに投稿。投稿作品は、ソニースクエア渋谷プロジェクト内シアターで上映されます。その中から、プロのクリエイターに選ばれた作品は、渋谷モディ壁面の大型街頭ビジョン「ソニービジョン渋谷」で上映されるほか、プロのクリエイターから直接レビューを受けられるワークショップへの参加機会も得られます。
次回のワークショップは9月4日開催予定で、シナリオライターの三浦直之さん、カメラマンの岩永洋さん、映画監督の枝優花さんの参加が決定しています。