最近よく耳にする言葉「TikTok(ティックトック)」。利用している人も多いのではないでしょうか。よく知らないという人のために解説すると、「TikTok」はモバイル向けショート ムービープラットフォーム。様々な動画が投稿され、150の国と地域、75言語で、多くの人に楽しまれています。
「TikTok」といえば、歌やダンスの動画をアップしている人が多いイメージですが、実は投稿されている動画はグルメ、スポーツ、ペット、How to動画など、多様なコンテンツがあります。
中には、様々な動物たちの姿を投稿する動物園飼育員の方、和菓子職人のスゴ技を見せる方、川を舞台にいろんな料理を作る方、ジェンダーレスクリエイターの方など、本当に様々なジャンルの投稿者がいます。
今回は、1人の人気TikTokerの方をご紹介。その方は何と本物の僧侶でありながらダンサーでもあるという方なんです。
コバケンさん
コバケンさんは日蓮宗の僧侶でありながらダンサー、インストラクターでもあるというTikToker。「仏教を知るきっかけになってほしい」という想いからお坊さんの格好で動画の投稿を始めたそう。作品スタイルはこれまでのお坊さんのイメージを変えるダンスで、視聴者からは賛否両論のコメントが。
中には「お坊さんは自己顕示欲を出さないでほしい」といった辛辣なコメントもありますが、「俺死んだら、この人にお経唱えてもらいたいな」、「お坊さんが身近に感じられて良い」といった称賛のコメントも寄せられています。
今回はコバケンさんのインタビューもお届け。
Q目標は?
たまに生徒を集めて、ダンス以外の楽しめるようなイベントをやっているのですが、教室の目的としては、地元の子供たちに楽しんでもらいたい。あと地方創生というか、子供も大人も楽しみつつ経済を回していければと思う。みんなが笑顔になれたらいいなと思っています。
Q 地元活性にSNS使用ってポジティブなことなんですか?
そうですね。ブログとかyoutubeの広告収入でお金を貯めて、地元の子供とか親御さんたちに還元というか、循環させて行きたいです。経済的というか、体験。何か提供できたりしたらいいなと思います。
Q どのような体験を提供して⾏きたいのですか?
田舎の自然を使って、田舎の暮らし体験。火起こし体験。青空の下で、楽器を作って、プロと一緒に演奏など。田舎でしかできない、かつ、最新の技術が味わえることがやりたいです。この前も古い校舎にプロジェクションマッピングをしました。自分に時間があるときに、生徒さんをラインで集めてザリガニ採りに行ったり。
Q ファンに伝えたいこと
お坊さんの格好をしている理由の一つに、目立ちたい、仏教を知るきっかけになってほしいということがある。浅いところでのファーストタッチになれたら。仏教に興味を持ってもらえたら万々歳だなと。
個性豊かな動画が満載の「TikTok」。知らなかったという人はぜひチェックしてみてください。
- ニューズウィーク日本版 Newsweek Japan 2018年12/25号 (2018年12月18日発売)
Fujisan.co.jpより