世界に3つしか現存しないとされ、すべてが日本で国宝に指定されている「曜変天目(ようへんてんもく)」。その貴重な3椀が東京・滋賀・奈良で同時期に公開されることを記念し、 「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンを展開する東海旅客鉄道(JR東海)は『国宝「曜変天目」奇跡の三碗同時期公開記念ツアー』をジェイアール東海ツアーズより販売します。
3椀が同時期に見られるのは「奇跡」「異例」といわれており、その貴重な出来事を体験できる魅力的なツアーとなっています。
「曜変天目」3椀の展示場所は東京の静嘉堂文庫美術館、奈良県の奈良国立博物館、滋賀県のMIHO MUSEUMと分かれており、それぞれ公開スケジュールも違うため、同時期に見られるのは4月13日から5月19日までの約1か月のみ。交通の便の良くないエリアもあり、なかなか「3椀制覇」は容易なことではありません。
JR東海の同ツアーでは、貸し切りバスを用意することで交通面の不安を解消。奈良国立博物館、MIHO MUSEUMをめぐる日帰りプラン(静嘉堂文庫美術館の入館引換券も付属するので、3館を制覇することも可能)などを用意しています。
※MIHO MUSEUM
また、昨今の美術展ブームの影響もあって展示は混雑すること必至。同ツアーでは、MIHO MUSEUM、奈良国立博物館を閉館後や休館日に貸し切り見学できる宿泊プラン、品川駅発着で静嘉堂文庫美術館を貸し切り見学できるプランが用意され、ゆったりと鑑賞することが可能。これらのプランを使えば、3椀をすべて貸し切りで鑑賞することもできます。
※奈良国立博物館
同社の担当者は「三碗を同時期に鑑賞できるのは『奇跡』といってよい。しかし、展示場所が、奈良・滋賀・東京と、いっぺんに回るのは大変。ここは、東海道をエリアとする弊社の出番と考えました」とツアーの開催意図を説明。さらに「周遊バスを設定したが、これをご利用いただければ、非常に効率よく、かつ十分な観覧時間を取って、ご鑑賞いただくことができる。また、混雑必至の各館を 人数限定で貸し切るプランも設定することができた。他の各種ツアーにはない付加価値をご提供できたと考えています」とコメントし、会心のツアー内容に自信をのぞかせています。
プランの詳細や催行日などは、JR東海の「そうだ 京都、行こう。」特設サイト(http://souda-kyoto.jp/travelplan/youhentenmoku_sp/index.html)で確認することができます。世に現存するすべての「曜変天目」が同時期に見られる奇跡のタイミング。上手に会場をめぐってゆったりと鑑賞するためにはぴったりのツアーといえそうです。
- 週刊現代 2019年3/9号 (2019年02月25日発売)
Fujisan.co.jpより