太宰治の同名小説をモチーフにした映画『人間失格』(蜷川実花監督/9月13日公開)で、小栗旬演じる太宰を取り巻く美女たちのキャストとして、宮沢りえ、沢尻エリカ、二階堂ふみの3人が発表された。
同作は、太宰と彼を愛した3人の女たちの目線から歴史的名作「人間失格」の誕生秘話と“文学史上最大のスキャンダル”の真相を、事実に基づいたフィクションとして描く。天才・太宰治を愛する女たちに、20代、30代、40代の世代の異なる豪華な美女がそろった。
傑作「ヴィヨンの妻」のモデルとされる太宰の正妻・津島美知子を演じるのは宮沢りえ。宮沢は「いつか、いつかと話していたミカさんとの作品作りが実現してとても嬉しいです。映画の中の世界とはいえ太宰治の妻として生きる時間はとてもエネルギーを必要とする時間でしたが、役を生きる事に誠実な小栗さんと子供の役である素晴らしい3人の存在、才能あるスタッフが、太宰治の妻として母としての息吹を与えてくれたような気がします」と撮影を振り返ってコメントしている。
沢尻エリカは、上流階級出身で名作「斜陽」のモデルとされる太宰の弟子で愛人の太田静子を演じる。久々の蜷川実花作品への出演となる沢尻は「蜷川監督作品に帰って参りました。今回は恋に生きる女性を全力で演じてみました。実花さんが作り出す世界観と小栗さん演じる太宰治の魅力で、ウキウキが止まらない撮影で夢みたいな体験をする事が出来ました。沢山の素敵なキャストと最高のスタッフが集結しているので、どんな仕上がりになるのか期待しかありません」と語り、本人も作品の完成を楽しみにしているようだ。
太宰と心中した「最後の女」である山崎富栄を演じるのは二階堂ふみ。二階堂は「とうとうこの作品に出会ってしまいました。美しく儚い、そんな夢を見ていたような現場でした。小栗さん演じる修治さんは、私が何処かで求めていた "太宰治" のような気がします。きっと観る人其々の中にある "太宰治" に会える作品だと思います。実花さん、しあわせでした」とアピールしている。
小栗旬の主演で写真家・蜷川実花がメガホンをとる映画「人間失格」は、9月13日から全国公開です。
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Fujisan.co.jpより