「ヒュー!」「ヒュー!ヒュー!」これ、決して口笛のではありません。念のため…それはこの日行われたイベントのフォトコールの時、カメラマンから会見に現れた一人の男性に、目線を送ってくれと声をかけている様子なのです。で、その男性こそ…世界的なスーパースターでもある、俳優のヒュー・ジャックマン、その人でありました!
彼は自身が主演を務める映画『フロントランナー』(2月1日公開)のプロモーションのために来日、そしてマスコミに向けた記者会見が21日に東京にて行われ、ヒューは訪れた多くのマスコミに向けて笑顔で会見に応じました。
映画『フロントランナー』は、政治記者マット・バイのノンフィクション著書に基づいて、1988年にアメリカ大統領候補となった政治家・ゲイリー・ハートが、3週間の大統領選の中で発覚したスキャンダルにより退陣を余儀なくされたという事件を、様々な視点で描いた群像劇。このハプニングは、歴史的にこの事件があったことで、以降の政治報道とジャーナリズムのルールが大きく変わったと考えられており、注目を浴びたものの一つでもあります。
前作『グレイテスト・ショーマン』のプロモーション以来となった今回の来日ですが、3年連続の来日ということもあり、ヒューにとって日本はすっかりお気に入りの様子。登壇から第一声「オハヨウゴザイマス!」としっかりご挨拶で会場を沸かせました。
また、一方で通訳の女性に対して、一生懸命通訳をしていただいている間にお水をコップに入れて渡してあげたり、質疑応答では質問をされた女性メディア記者が名を名乗ると、ちゃんと名前を呼んでお礼を言ったりと、もうとにかく紳士、紳士でございます!あ、もちろん男性の記者の方にも丁寧に質問に答えられていましたよ~。
一方、今回の映画出演に関しては、ヒュー自身が非常に興味津々。というのも、もともと彼は大学でジャーナリズムを専攻しており、今と違った道を歩んでいれば、彼は俳優ではなくジャーナリストになっていたかもしれません。そんな意味で今回映画で描かれているストーリー、そして主眼点には非常に強い関心を寄せられた様子。
今回の出演に関しても、もともと作品を手掛けられたジェイソン・ライトマン監督と一緒に仕事がしたいと思っていたことと合わせて、このストーリーへの関心の強さがあったことを明かしながら、他方でこれまで『X-MEN』『ウルヴァリン』『レ・ミゼラブル』『グレイテスト・ショーマン』といった代表作とは違う、これまで彼がやったことのないような役柄にチャレンジするという喜びがありながらも、実在しており現在も存命の方をモデルにした作品だけに、もちろん演技にはかなり気を配っていたことを振り返っています。
そしてそんな撮影のことを振り返りつつ「映画を見ていると、いろんな疑問が生まれると思うんですが、それに対して(明確な)答えを出していないところが気に入りました。様々なことを考えさせるような作品になっているし、(群像劇という構成の中で)この作品をどの視点で映画を見てみるというのが重要」と作品をアピールしました。
- サンデー毎日 1/27号 (2019年01月16日発売)
Fujisan.co.jpより