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そんな歯磨きの仕方で大丈夫?間違えがちな歯磨きの基本とは


「飲んできちゃったから、歯も磨かず寝ちゃったよ、アハハ……」という人はいないだろうか。6月4日は虫歯予防の日。どうしたって歯磨きを意識せざるを得ない。毎日磨いていても、磨き残しがあれば、どんな美人だろうとイケメンだろうと、口の中は汚いまま。魅力も半減してしまう。せっかくの記念日なので、磨いた“つもり”で終わっていないか、これを機に歯磨きの基本を調べてみた。

1日1回の歯磨きで虫歯は防げるのか?

「寝る前に歯を磨きなさい」。親からそう言われて育った人は多いはずだ。筆者も子どもに口癖のように言っているが、虫歯ゼロを目指したければ、寝る前の歯磨きだけでは十分・不十分という指摘が散見される。

歯医者さんによって、歯磨きの回数は1日1回寝る前でいいというところもあれば、1日2回寝る前&起きた直後がいいというケースもあり、正直、まちまちだ。また朝は、起きてすぐに磨くこと大事という説も見かけたが、これはいったいどういうことだろうか。

起きたばかりの口の中は雑菌だらけ

そもそも口の中には500種類以上の常在菌と呼ばれる細菌が存在する。細菌と言っても害があるわけではなく、善玉菌のような健康を保つ役割を担っていると考えればいい。普段は抗菌作用がある唾液によって、口の中は一定のバランスが保たれているが、起きた直後の口の中は唾液が少なく、細菌のバランスを欠いている状態。つまり、極端なことをいえば、不衛生なのだ。

そんな状態で朝ご飯を食べようものなら細菌が体内に入り、心筋梗塞や脳卒中を招く要因にもなる。だから、朝、歯磨きをするときは、起きてすぐに磨こうという理由のようだ。

なんとなく磨いても細菌の塊は取れない

では、話を元に戻そう。朝、起きてすぐに歯を磨くも、夜に磨くも結局のところ、何に気をつけて歯磨きをするべきなのか。歯磨きの目的は、歯に付着したプラーク(歯垢)を除去することだ。プラークとは細菌の塊。前歯の歯茎の境に白っぽいネバネバしたものを目にしたことはないだろうか。

食べカスのように思っていた人もいると思うが、じつはこれがプラーク。爪楊枝の先っちょほどの量でも1億超ほどの細菌が存在するといわれ、これを歯磨きで除去しなければいけない。なんとなく磨いてもプラークはなくならないので、磨くときは「歯と歯の間」「歯茎の境目」「奥歯の溝」などの溜まりやすい場所を意識したほういいようだ。

歯磨きの具体的な方法って?

NHK きょうの健康 2018-05-23 発売号
Fujisan.co.jpより

おそらくなんとなく、自己流で磨いている人が大半もしれないが、磨き方にも種類がある。正直、こんなの習った覚えはないぞというのが本音だが、磨き方を再確認する意味ではちょうどいいかもしれない。

・スクラッピング法……歯茎と歯に対して歯ブラシを直角にあてて磨く

・バス法…………………歯茎に45度に歯ブラシを当てて磨く

・フォーンズ法…………歯に対して直角にブラシを当てて円を描くように磨く

その常識、間違っています

歯磨きは誰もが“なんとなく”やりがちだ。だからこそ、勘違いも生じやすい。そこでせっかくの記念日にちなみ、いくつか歯磨きに関する注意点を雑学として挙げてみた。

水でぬらさない問題

歯磨き前に歯ブラシを水でぬらす人は少なくないだろう。だが、じつはこれ良くないのだ。その理由は、歯磨き粉に含まれるフッ素の効き目が薄まってしまうから。当然、歯ブラシに歯磨き粉を付けてから水でぬらすのもNGだ。

うがいのしすぎ問題

うがいをしすぎると、先ほども説明したフッ素が洗い流されてしまう。よって理想は歯磨きをした直後は口をゆすがないほうがいいという。だが、それはそれで気持ち悪いので、さっと洗い流すのが現実的のようだ。

「8020運動」問題

80歳で20本の歯を残そうとする取り組み。これは歯科予防先進国のスウェーデンと比べ、日本人の80歳時の歯の残存数が7本(スウェーデンは20本)ということに起因するらしい。つまり、もっと歯を残そうという取り組みだ。「お年寄り=入れ歯」のイメージがあるが、これは単に歯をきちんとケアできていないという表れでもあるようだ。

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