都会で働く意識高い女性が読むファッション誌には、ひと昔前までは、意識高い結婚生活への憧れが綴られていたものです。エリートの奥様になり、妻業・母業のかたわらフラワーコーディネーターとして起業した先輩女性の体験記が美しい写真と共に綴られていたり。しかし最近、そうしたファッション誌でさえも「おひとりさま特集」が組まれるようになっています。
もう付き添い不要?
かつて、バブルの頃は、アッシー、メッシー、などの、女性のお供をする男性たちの存在がありました。彼らは女性に頼まれればいそいそと出て行き、車を出したり、食事に付き合ったりし、もちろんガソリン代や食事代も支払っていました。
当時はひとりで過ごす週末やクリスマスが耐え難いものであるかのような風潮があったため、誰かを呼び出す必要があったのだと思います。しかし今はどうでしょう、焼肉店にも牛丼店にも堂々とひとりで入る女性が増え、身軽にひとり旅にも出かけます。男性の付き添いさえも必要としていない、新しくも自由な生き方が始まったのです。
ソロ活動推し
- Oggi(オッジ) 2018年5月号 (2018年03月28日発売)
Fujisan.co.jpより
『OGGI』2018年5月号では、それまで女性がなかなか思い切れなかったソロ活動をいくつか紹介しています。「ひとりフェス」「ひとりスポーツ観戦」「ひとりキャンプ」とかなりハードルが高そうなものまで紹介されていて、一歩進んだおひとりさま世界へと踏み込んでいます。
正直、筆者はそのどれも経験したことがありませんが、記事に書かれているものだと「ひとり京都」「ひとり寿司」「ひとりお笑い鑑賞」は経験済みです。人に邪魔されず、じっくり何かを楽しみたい時には、やはりソロで行動するのがラクなんですよね。今、やろうとしているのは「ひとり焼き鳥」です。これができたらさらに大人の女になれそうですよね。
バブルとの違い
記事では「ひとりドライブ」も紹介されていました。バブル時代は男性に車を出してもらっていた女性たちは、平成30年には女ひとりで海まで飛ばしてしまうのですから、かっこいいですね。最近はカーシェアも増えて、それほどお金をかけなくても、ドライブできるようになったのはありがたいことです。
バブル時代は、男性に払ってもらうことがステイタスでもありました。けれど今はあまりお金をかけないことを称賛する風潮が出てきています。最近の女性は男性に支払ってもらうことを望まず、ひとりの気楽さを選ぶ人が増えているようです。ソロ活動をする女性たちは全くさみしそうではなく、むしろ好奇心旺盛にあちこちで活動していて、キラキラ輝いています。今後はさらにいたるところで女性のおひとりさまを目撃することが増えるかもしれません。