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「午後のおやつ」「夕食までのつなぎ」。間食の罪悪感がない、再ブーム到来のスムージー


2012年頃、スムージーは海外発のトレンドとして日本にやってきました。モデルやタレントなどが紹介し、美容意識の高い女性の間で人気に火がつきます。そして今、「第2次スムージーブーム」が起きつつあるのです。

生活者の意識・実態に関する調査を行うトレンド総研(東京都渋谷区)は先月、20〜40代の働く女性500人を対象に「スムージーの間食需要」についてアンケート調査を実施。朝食需要が大きかった「第1次スムージーブーム」とは少し違った実態が浮き彫りになっています。

「間食」は働く女性にとって欠かせないもの。今回の調査では96%の女性が「間食の習慣がある」と答えています。その中で「スムージーは間食に適していると思いますか?」と聞くと67%が「そう思う」と回答。「栄養が摂れるから」、「野菜が摂れるから」、「カロリーが低いから」、「コンビニなど近くの場所で買えるから」、「腹もちがよいから」と言った声が挙がっています。

また、約半数の44%が「スムージーを間食シーンで飲んだ経験がある」とのこと。「チョコレートやスナック菓子などと違い、スムージーであれば栄養も摂れて罪悪感が少ない」などの意見があり、スムージーは間食との相性が良いと言えそうです。

専門家が「第2次スムージーブーム」を分析 

これまで「朝食」に飲むというイメージが強かったスムージー。なぜ、間食需要が高まっているのでしょうか。

女性のトレンドに詳しいマーケティングコンサルタントの日野佳恵子さんは「『第2次スムージーブーム』の背景にあるのが恒常的にヘルシーでありたいという意識の広がり。中でも『ヘルシースナッキング』の考え方の浸透は象徴的です」と分析します。

ヘルシーなものを摂ることで、極端な空腹やドカ食いを防止するとともに血糖値の急上昇を抑制するとともに、栄養補給やダイエットにつなげる「ヘルシースナッキング」。間食=悪という概念を180度変えたこの考えも、スムージーと同様に海外発のトレンドです。なるほど、スムージーは栄養不足が補える上、満足感も得られるので「ヘルシースナッキング」には適していますね。

さらに日野さんによると「オフィス食育」もスムージー需要を後押ししているとのこと。近年、従業員の健康的な食生活を支援している企業も増えています。野菜の宅配や出張マルシェなどとともにオフィスでスムージーを提供・販売する企業も登場しているそうです。「残業時など、夕食までのつなぎ」としてスムージーはぴったりなのです。

「ヘルシースナッキング」と「オフィス食育」。確かにこの新しい考え方が浸透すると、再びのスムージーブーム到来もうなずけます。

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