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モーターショーなのにスイーツ?ミニ四駆?札幌モーターショーがアツい理由


さっぽろ雪まつりの準備が始まった、北海道 札幌市。気温マイナス2度。凍てつく道路をスタッドレスタイヤを履いたクルマが駆けていく。

「またなんでこんな寒い時期にやるんだよ」と思わずつぶやいていた記者が、会場についてそのアツさに驚いた。

1月19日から21日まで、札幌ドームで行われた“北の大地の自動車祭典”、札幌モーターショー2018だ。

東京モーターショーの半分以下の規模で、なぜこんなに盛り上がっているか? 実際に会場をまわってみると、そのワケがわかった気がする。

札幌ドームで行われる札幌モーターショーは、ちょっとほかのモーターショーと違う。マウンドには、トヨタやメルセデスといった国内外のブースで埋まり、ドームをぐるっと一周するコンコースフロアには、飲食のほか、親子で楽しめる体験コーナーや、スイーツ女子たちが行列をつくるカフェコーナーが並ぶ。

雪国だからこそ? クルマ好きがハマる環境省ブース

環境省は、クルマ好きや走り屋や集まるモーターショーに、エコドライブを推進させるブースを展開。「日本列島、暑い地も寒い地も問わず、エコドライブを。雪国でももちろん、エコドライブはできる。しかも、ハマると楽しい」と来場者に伝えていた。

なぜ環境省がクルマの運転スタイルをアドバイスするか? 同省は、地球温暖化対策のための国民運動 COOL CHOICE(=賢い選択)を立ち上げ、その一環として、エコカー選択や、エコドライブをこうしたモーターショーなどで広めていく狙い。

環境省 地球環境局 地球温暖化対策課 国民生活対策室の迫越理班長や、平川達希係員もかけつけ、同省ブースを訪れた親子たちにエコドライブシミュレーターを「ぜひトライしてエコドライブを体感してみて」と伝えていた。

エコドライブシミュレーターで自分のエコ運転度を知る

このエコドライブシミュレータ、ハンドルとアクセルを操作し、モニター上で3分ほど疑似運転すると、燃費・ガソリン消費量・1年間にかかる無駄なガソリン代・年間のCO2排出量が表示され、さらに、標準的なエコドライブに対し自分の運転が「どの場面で無駄遣いしているか」がひと目でわかる。

「ぼくはマニュアル(MT)に乗ってるけるけど、このシミュレータを体験してみて、『オートマのエコドライブってこんなに感覚が違うのか!』って実感した。MTの運転にも使えるエコドライブポイントがあって、自分の運転のクセもわかって楽しかった」(30代男性)

ちなみに同省では、エコドライブについてのポイントを、次のような10項目で伝えている。

・最初の5秒でゆったり20km/hへ(燃費10%改善)
・車間距離をあけて加減速を減らす
・減速時は早めにアクセルオフ(燃費2%改善)
・エアコンを適宜オフ
・無駄なアイドリングをカット(暖機10分で燃料約130cc消費)
・渋滞を避け余裕を持って出発
・適正なタイヤの空気圧
・不要な荷物を下ろす(100kgの荷物で燃費3%悪化)
・走行の妨げとなる駐車をやめる
・自分の燃費を把握する

札幌モーターショーならではのコーナーもアツい

また、札幌モーターショーならではのイベントや飲食コーナーもアツかった。

ファミリーや女子グループを引きつけるスポットのひとつが、「さっぽろスイーツカフェ」。

このさっぽろスイーツカフェには、札幌市内の洋菓子店の味が集結。クルマやバイクをイメージした会場限定のオリジナルスイーツに、「ここだけでしか試せないスイーツがいっぱいある」と20代女性はキョロキョロ。レジには朝から行列ができた。

さらに、大きなツールボックスを抱えた子どもたちが向かうのは、「タミヤミニ四駆札幌モーターショー2018グランプリ」。会場では、ミニ四駆製作体験やフリー走行、タイムアタック大会が行われ、こちらも大盛り上がり。

自分がつくりあげた自信作を、メンテナンスコーナーで調整し、コースで走らせる……。ミニ四駆ファンは、子どもから大人まで幅広く、アツいレースが繰り広げられた。

―――規模は小さけど、なかはアツい札幌モーターショー。ファミリーやカップル、グループなど、老若男女幅広く楽しめるモーターショーを体感した。

 

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