年々熱気を増す音楽フェス。北海道でも7月から8月にかけて音楽イベントが目白押しだ。ライジングサンをはじめジョインアライブなど、近年では様々な夏フェスが開催されている。
道外から観光がてら参加する人も多い道内の夏フェスだが、なかでも、今回は札幌市を中心とした伝統のある大型音楽イベント『Pacific Music Festival2017』(以下PMF)と、日本最大級のジャズイベント『SAPPORO CITY JAZZ 2017』(以下SCJ)を紹介したい。
伝統のクラッシック『Pacific Music Festival2017』
今年で28年目をむかえるPMFは、20世紀を代表する指揮者、作曲家のレナード・バーンスタインによって1990年に札幌に創設された国際教育音楽祭。世界各地から集まる若手音楽家を育成する教育プログラムの一環という興味深い音楽イベントだ。
教育プログラムである「PMFアカデミー」では、世界各地からオーディションで選抜された次世代のホープたちが、7月から8月にかけてのおよそ1カ月間、世界の主要なオーケストラの首席奏者をはじめとする教授陣から直接指導を受ける。
2017年は、2014年のソチオリンピック閉会式で活躍したロシア国歌演奏を指揮した指揮者をはじめ、世界各地の最高峰アーティストが集結。PMFアカデミー生達は、PMF会期中、短期集中型のプログラムに臨む。いわば1カ月間の「サマーミュージックキャンプ」といった感じらしく、そのお披露目の場が『Pacific Music Festival 2017』なのだ。
北海道の大自然×クラシックを満喫!
魅力は、なんといってもオーケストラ12公演を含め約40公演を開催し、そのうち無料公演が19公演もあることだ。
開催期間中に札幌を訪れると、観光もかねて演奏会を楽しめる。例えば、札幌芸術の森・野外ステージで開催するコンサートでは、雄大な景色と自然のなかクラシックの音色が1日中森に響き渡り、のんびりと自由に演奏を楽しめ、癒される名物コンサートとなっている。
他にも「札幌コンサートホールKitara」や、道外でも「ミューザ川崎シフォニーホール」「東京文化会館」ほか各地で演奏会が開かれる。
開催期間は、2017年7月8日(土)~2017年8月1日(火)
15万人が集まる『SAPPORO CITY JAZZ 2017』
さて、もうひとつご紹介したいのは、約2ヶ月のフェスティバル期間中にプロ・アマ合わせ400組以上が出演し、来場者が15万人を越える国内最大級のジャズフェスが『SAPPORO CITY JAZZ 2017』だ。
全国から、360組1,600人以上がステージを繰り広げる市民参加型の「パークジャズライブ」や、ホテルや観光施設など企業や団体とタイアップして繰り広げられる数々のプログラムなどを実施。今年で11年目となるSCJは、文化資源として多くの市民や観光客から支持されるイベントへと発展した。
SCJのメインプログラムの1つであり、大通2丁目大型テントで約1カ月のロングランで行われる『サッポロミュージックテントライブ』には、山下洋輔氏、日野皓正氏などの世界的に有名なプロ・ジャズミュージシャンや、作曲家で音楽プロデユーサーの織田哲郎さん、歌手でタレントの土岐麻子さんや森口博子さんによるライブなどが26日間、31公演のスケジュールで開催される。
北海道の食×ジャズでお腹も耳も大満足!
豪華なゲストも見どころの一つだが『サッポロミュージックテントライブ』の魅力はなんといっても“北海道の食!”ライブが行われるテント内では、新鮮な道産食材を使ったピッツァやマリネなどの料理を食べながら、ジャズとディナーを愉しむことができるのだ。
会場は札幌大通公園2丁目、札幌市内特設会場、札幌芸術の森野外ステージほか。 また、7月2日にはオープニングイベントとして市民参加型パレードも開催。
開催期間は2017年7月2日(日)~2017年8月26日(土)予定
『Pacific Music Festival2017』と『SAPPORO CITY JAZZ 2017』。どちらも、札幌市民や道民の間で長年親しまれている夏の音楽フェスティバル。夏休みなど、この時期北海道を訪れることがあれば、ぜひ、参加して楽しんでもらいたい、おススメの音楽イベントだ。