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『バムとケロ』はアベンジャーズ!? 大人がハマる隠しサイドストーリー


普段、絵本を読まれない方でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか…。人気絵本『バムとケロ』シリーズ。念のため言っておきますが、『ぐりとぐら』とは違います。こちらでございます。


 



この『バムとケロ』にハマっている大人の方、たくさんいらっしゃいます。


その理由はなんといっても、細かいところに楽しい仕掛けが施され、それを発見したとき、気が付いた時の、何ともいえない気持ちではないでしょうか。


 


とにかく、この絵本には仕掛けやサイドストーリーがたくさんおまけでついてきております。一粒で2度、3度、4度、…何度も美味しい!とってもお得な絵本なのでございます。


 


このサイドストーリーや仕掛けがあることに気が付かないまま、終わってしまった人は、この絵本にハマらない人なのでござます。小生もそのひとりでした。


 


知り合いの絵本専門士の方に、サイドストーリーがあること、絵の中の施された仕掛けの話を聞き、改めて読み返したところ、見事にハマってしまいました。


毎回、読むたびに発見があるスルメのような絵本でございます。


 


いくつか、その仕掛けとサイドストーリーをご紹介すると…


 


『バムとケロのにちようび』


主人公の犬のバムとかえるのケロちゃんは、雨の降る日曜日、家の中で本を読んで過ごすことにしました。まず、本を読むための準備から始めます。部屋そうじ、読みながら食べるドーナツ作り、そして読む本選び。選んだ本は、屋根裏にあります。しかし、屋根裏に行ってみると〇〇が待ちかまえていました。果たして、ふたりは本をゲットして読書を楽しむことができるのか…というお話でございます。


 



ちなみに、『バムとケロのにちようび』にでてくるドーナツを、実際にメニューとして販売している喫茶店などもあるようでして、マニアにはたまらない世界でございます。しかし、本を読むためにドーナツ作りからはじめるとは、なんとも贅沢な発想!


 


(閑話休題)。さて、さて、チェックして頂きたいのが、部屋を掃除しているシーンでも登場している額縁に入っている写真(絵)でございます。絵本の中で4度登場しておりますが(4度見切れておりますが)、微妙に変化しております。


 


※出典   島田ゆか公式HP    http://www.bamkero.com/works/works_nichi.html

 


最初、ケロちゃんが海で泳いでいるのですが、途中からサメらしきものが登場、ケロちゃんに近づいてきて、最後に…。という物語が展開しております。


 


先ほど、「見切れております」と表現いたしましたが、この額縁の写真については、本文中では一切触れられておりません。ストーリーにもまったく関係ありませんし、文章でも一言も触れておりません。なので、大多数の方は気が付かないはずでございます。ただし、『バムとケロ』にハマっている方は別でございます。きっと、お気付きでしょう。


 


さらに、この絵の変化の意味についても、実はこういう理由、伏線があって、こうなっているんだと、深読みされてツワモノもいらっしゃるかもしれません。


発見絵本としては、『ウォーリーを探せ』『ミッケ!』シリーズなども有名ですか、こちらは、ただ見つけるだけではありません。そこにあるストーリーも発見できる楽しみがあるのでございます。


 


さらに、この楽しみ方は、本をまたいでも楽しめます(『バムとケロ』シリースは現在、5作品ございます)。


 



たとえば、『バムとケロのにちようび』に登場していた本が、『バムのケロのそらのたび』にも登場していたりするのでございます。また、ふたり以外の登場キャラたちも、本をまたいで登場しております。


 


さらにさらにいうと、島田ゆか様の作品に『かばんうりのガラコ』シリーズもございますが、こちらともリンクしております。


 



バムとケロの登場人物が登場しております。『バムとケロのさむいあさ』のなかで、主人公のふたりがアイススケートをしていた池も登場します。『かばんうりのガラコ』のなかで、ストーリーにはまったく関係なく、景色の中に池が見切れるシーンがあるのですが、そこをよーく見て頂くと気がつくはずでございます。


 



キャラクターが作品をまたいで登場するという意味で『バムとケロ』シリーズは、まさにアベンジャーズ絵本なのでござます!「あっ、この作品にも〇〇が登場しているんだって」的な楽しみ方ができるのでございます。


 


これ以上、お話すると探す楽しみがなくなりますので、これくらいにいたします。是非、『バムとケロ』シリーズ、もう一度、2度、3度、読み返して頂きたいのでございます。(文:N田N昌)


 


 

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