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野口聡一氏「自分一人で苦労しなくてもいい」小学生に夢を叶えるために大切なことを伝える



「こどもスマイルムーブメント」のアンバサダーを務める宇宙飛行士の野口聡一氏が10月14日、東京都稲城市の平尾小学校にて「宇宙とはなにか?~ふしぎから広がる好奇心~」をテーマに特別授業を行った。


「こどもスマイルムーブメント」とは、子供の笑顔があふれる社会や、安心して子供を産み育てられる社会の実現を目指し、東京都が企業・NPOなどと連携して展開する取り組み。アンバサダーによる特別授業は今年度計5回を予定しており、今回はその第1回となる。


野口氏が宇宙に興味を持ったのは小学4~5年生の頃。テレビで宇宙を舞台にしたアニメや映画を見て「大人になったら、宇宙に普通に行けるような時代が来るのかもしれない」と考えたことがきっかけだったという。


野口氏は将来の夢について「自分が大きくなった時にどんなことをしていたいか、どんな未来になっているといいかを考えることから始めてほしい」と呼びかけた。



ISSでは約7人の宇宙飛行士が共同生活を送り、科学実験や天体観測などに取り組んでいる。生活リズムは地上と大きく変わらず、野口氏は「修学旅行と似たような感じ」と表現した。


一方、ISSにはお風呂もシャワーもなく「半年間、お風呂は一回も入れない」と明かすと、児童たちから驚きの声が上がる。宇宙では温かいお湯を含ませたタオルや、ドライシャンプーなどで体を清潔に保つのだとか。


また、宇宙でのコミュニケーションについては「自分が言いたいことを喋るのがコミュニケーションじゃなくて、相手が言っていることをちゃんと聞いて理解するのが大切」と伝えた。



続いては、野口氏の実体験をもとにした「宇宙○×クイズ」と「宇宙飛行士試験チャレンジ」を実施。「宇宙では天井を歩くことができる。○か×か」という問題では、正解は○と発表。しかし、野口氏は無重力では足を固定しなければ歩けないことから「歩けない」と考えた児童も正しいと評価し「両方○にしましょう」と呼びかけた。


さらに、展開図から立体を考える空間認識チャレンジや、船外活動の手順を覚える記憶力チャレンジなどを実施。「月面サバイバル」では、月面から地球に帰還するために必要なものを児童たちが話し合う様子も。



野口氏は「完全に一つの答えじゃないところで、今自分たちが何をすべきかっていうのを一生懸命考えるっていうのが大事」と、仲間と協力して判断する重要性を語った。


次に、児童たちが事前学習で作成した「平尾小学校 宇宙のふしぎマップ」をもとに質疑応答が行われた。


宇宙飛行士になるまでの努力について尋ねられると、野口氏は「今すぐに実現しなくても、それを頭の中に置いて、ちょっとずつ近づいていくっていうことが大事」と回答。


宇宙に行って生まれた心境の変化については、宇宙から見た地球の美しさに触れ「この地球は一つしかないから大事にしていかないといけない」と環境を守る重要性を話した。


最後に、野口氏は「自分一人で苦労しなくてもいいんです」と、友達や家族、先生などと協力しながら夢に向かって進むことの大切さを強調。「みんな一人ひとりが考える楽しい未来に向けて、これからも頑張ってください」と締めくくった。



東京都では今後も、こどもスマイルムーブメントの一環として、アンバサダーによる特別授業を実施していく予定だ。

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