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グレープフルーツ不使用なのにグレープフルーツ味!カゴメ「Beyond」第2弾、主原料は“黄にんじん”



カゴメは、10月6日(火)より全国発売される新商品「Beyond グレープフルーツを使っていないグレープフルーツ味の100%ジュース」の、メディア向け商品発表会および特別試飲会を9月30日(水)に開催した。


2026年3月に登場した第1弾「Beyond オレンジ」に続くシリーズ第2弾で、当日は開発担当者らによる商品説明のほか、果汁100%ジュースとのブラインド試飲や、原材料を用いたブレンド体験も行われた。本商品は、グレープフルーツ果汁を一切使わずに野菜と果実を独自に組み合わせ、果実そのものの美味しさと満足感を100%ジュースとして表現している。



開発背景にあるのは、深刻な果汁不足と価格高騰という社会課題である。近年の異常気象や病害の影響により、グレープフルーツ果汁の輸入価格は直近10年で約2倍に跳ね上がり、国内の輸入量は激減している。グレープフルーツを店頭で見かける機会が減るなか、培ってきたブレンド技術で親しまれてきた味を未来へ繋ぎたいという危機感が開発の起点となった。



さらに、グレープフルーツは高血圧などの降圧薬に含まれる成分との相互作用が知られ、薬の服用を理由に長年愛飲を諦めていた層にとっても、果実不使用の選択肢は大きな意味を持つ。また、子どもに野菜や果実を摂らせたい子育て世代からの健康的な代替品としての期待も集まる。


開発過程は平坦ではなかったと、開発担当者は振り返る。目指したのは、果実をギュッと手搾りしたような甘み、酸味、そして独特のほろ苦さの再現だ。しかし、苦味の再現に固執した初期の試作では、葉野菜を配合しすぎて液色が真っ茶色に濁り、上司から「開発をやめようか」と突き放される事態にも見舞われたという。


そこから50回を超える試作を重ね、たどり着いたのが「黄にんじん」を核とするブレンドだった。一般的な橙色のにんじん特有の土臭さや強いコクを避け、柑橘に似たすっきりとした後味とフルーティーな香りを持つオーストラリア産の黄にんじんをベースに選定。そこに皮ごと搾ったレモンの苦味、ケールと芽キャベツを交配したプチヴェールの青々しい果皮の香り、ほうれん草の心地よい余韻などを幾重にも重ね合わせ、絶妙なバランスを導き出した。



発表会で行われたブラインド試飲では、果汁100%ジュースと本商品が並べて配られた。横に並べて見比べると、本物の果汁にはわずかな果肉の欠片が浮き、液色の濃淡に微妙な差が見て取れる。実際に口に含むと両者の味わいには明らかな違いがあり、本商品の方が後味のキレが際立っていた。それでも果汁不使用と知らされずに単体で出されれば、多くの人がグレープフルーツだと疑わずに飲めるような、すっきりと美味しく飲み干せる仕上がりだ。


続いて行われたブレンド体験では、味づくりの難しさを実感することとなった。用意されたのは、黄にんじん汁、レモン汁、プチヴェール汁の3種である。個別に味わうと、プチヴェール汁は喉に強い引っかかりを覚えるほどクセが強く、レモン汁は目を当然ながら鋭い酸味を放つ。一方で黄にんじん汁は穏やかな甘みがあり、そのままでも自然な果汁のように美味しく飲める。



スポイトを使い、黄にんじん汁とレモン汁を多めに注ぎ、そこにプチヴェール汁をごくわずか、隠し味程度に落とし込むと、単体では強烈だった素材が調和し、一気にグレープフルーツ特有のほろ苦さと爽快感へと表情を変えた。実際の商品にはこれらに加え、ぶどうなども緻密に計算されて配合されている。素材の個性を極限まで引き出し、掛け合わせることで生まれるブレンド技術の妙が、この小さな紙パックに凝縮されている。


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