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愛知・名古屋アジア・アジアパラ大会に向けたSNS誹謗中傷対策を発表。ゲストには柿谷曜一朗氏が登場



現在、各競技の熱戦が繰り広げられている第20回アジア競技大会。そして、10月18日からは愛知・名古屋アジアパラ大会が開催されます。


今回、日本オリンピック委員会(JOC)と日本パラリンピック委員会(JPC)は、愛知・名古屋アジア・アジアパラ競技大会における誹謗中傷からアスリート等を守る法務等支援事業の取り組みに関する発表会を、名古屋市内で18日に開催。


JOC理事の谷本歩実さんが登壇し、事業の概要や体制についての説明が行われたほか、ゲストとして元サッカー日本代表の柿谷曜一朗さんが登場しました。


誹謗中傷からアスリート等を守る法務等支援事業の取り組みに関する発表会



発表会の冒頭より谷本さんが登壇し、愛知・名古屋アジア・アジアパラ大会に向けた対策の全体像について説明を実施。近年、SNS上の誹謗中傷がアスリートの心身に重大な影響を与えている現状に触れ、【SNS モニタリング・削除申請】、【法務支援】、【セーフガーディングオフィサー、ウェルフェアオフィサーとの連携】という3つの柱でサポートすることを発表しました。


具体的な取り組みとしては、主要プラットフォームを対象に AI と専門スタッフの目視、弁護士の精査を組み合わせ、悪質な投稿に対しては通報・削除申請を実施すると発表。また、アジア競技大会では、AI検知数1万7,872件のうち41件について削除申請を行ったとしました(9月17日時点)。


そして、大会期間中は弁護士が現地・オンラインで常時待機するほか、選手がすぐ相談できるよう「LINE相談窓口」を開設。さらに、事後対応の削除だけでなく、Google / Youtube、LINE ヤフー、Meta、TikToK、X各社やメディア、交通事業者と連携し、事前防止に向けた活動として 「#言葉に6秒深呼吸」プロジェクトを始動させることも発表しました。


アスリートを対象にした 「SNS利用に関する意識調査」の結果を公表



発表会の後半には、元サッカー日本代表の柿谷さんがゲストとして登場し、谷本理事とパネルディスカッションを実施。ディスカッションでは、JOC・JPC 所属のアスリート 300 人を対象にした 「SNS利用に関する意識調査」の結果が公表されました。


調査ではまず「SNSの投稿はアスリートの力になっているか」を調査。結果は、81.3%のアスリートがSNSを通じて「応援や励ましをもらっている」と回答し、60.3%が「競技を続ける力をもらった」と答え、SNSがアスリートにとって大きな力になっていることが分かりました。



柿谷さんはこの結果について「直接届く応援は本当に勇気をもらえます。プレーが上手くいっていない時でも『柿谷らしくて面白かったよ』という、“らしくて”という言葉が僕の中で一番の支えになりまし た」とコメントしました。


一方で、「少数の否定的な言葉でも、多くの応援より強く残ることがある」と答えたアスリートが59.3% であるというデータも。



この問題について柿谷さんは「励ましのコメントについては『こう言われたから頑張れた』と言いやすいが、否定的な言葉は『そんなことでモチベーションが下がるならプロをやめろ…』とさらに追撃が来るのが怖くて、つい気にしていないフリをして隠してしまいます。でも本当は傷ついたことを言っていいし、1人でもメンタルが落ちている選手がいるなら僕たちがサポートしてあげないといけないと思っています」と語りました。


また、約3人に1人(33.7%)が誹謗中傷を避けるために「投稿を控えた(15.0%)」「当たり障りのない内容に変えた(13.7%)」などの回避行動をとっている実態も明らかに。



この現状について柿谷さんは、ブロックやミュートをすることで「自分の誹謗中傷がアスリート本人に認知された、と相手に喜ばれてしまうのを嫌がり、あえて放置する選手もいる。でも投稿を控えることで、本当はテレビ以外のプライベートな面も応援したいと思っている人たちが見られなくなるのは、やっぱり寂しいこと」とコメントしました。


助けてくれる人は必ずいる



最後に柿谷さんは「自分が誹謗中傷されていると認めることがまず第一歩だと思います。現役時代は人が怖くなる瞬間もあったし、『俺は強い』と無駄なプライドを持っていましたが、一人で抱え込まずもっと誰かに頼っていいと思っています。乗り越えなくていいし、甘えていい。助けてくれる人は必ずいる」と呼びかけました。


さらに、「僕がこの啓発動画に出ることで、絶対に『そんなこと言ってるから(現役時代に)活躍できなかったんだ』と誹謗中傷コメントが来るんですよ(笑)。でもこうやって先に予言しておくことで、乗り越える方法もあると思っています」と語り、会場を和ませました。



谷本理事も「誹謗中傷を受けた選手がそれを口にするのを恥ずかしいと感じてしまう壁がありました。選手の注目度が上がるほど誹謗中傷が増える傾向もありますが、ただ誹謗中傷と戦うのではなく、誹謗中傷のない世界を目指してお互いに理解を深めながらSNS空間を作っていく必要があると思っています。単に言葉を減らすだけでなく、6秒の深呼吸を経て、温かい応援の輪を社会全体に広げていきたいです」と最後に語りました。


 


こういった活動を経て、日本全体に正しいSNSの使い方広まっていけば、選手の方にもより良いパフォーマンスを発揮してもらえ、応援している人たちにとってもよい結果となるのではないかと思います。

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