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株式会社ゲットワークスと株式会社GXテクノロジーは、2月20日に新潟・湯沢町で「湯沢GXデータセンター」の運転開始記念式典を実施。ゲットワークスの中澤秀則代表取締役、GXテクノロジーの瀧澤泰三代表取締役、湯沢町の田村正幸町長が式典に出席した。
新潟県湯沢町にある「湯沢GXデータセンター」は、AIによる需要急増に迅速に対応する建屋不要のコンテナ型データセンター。GPUの熱発生の課題を解決する「液冷」システムの各種設備を実装・運用しており、 地下水の循環利用や湯沢町の冷涼な気候を活用したデータセンターの「GX(グリーン)化」を目指す。
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地元・湯沢町はもちろん様々な企業からのサポートを受け、ゲットワークスとGXテクノロジーが設計やGPUクラウドサービスの開発、コンテナ型データセンターの運用・保守などを行っている。
この日はコンテナ型のサーバーなどが報道陣に公開。公開前には同データセンターの運転開始を記念した式典を開催された。10年前にこの地で1台のコンテナからスタートしたというゲットワークスの中澤代表取締役は「なぜこの場所かというと、雪が降って冷涼な気候、あとは豊富な水。この雪が溶けて夏になると井戸水になり、大量の水を供給することができます。そういった環境を使ってサーバーを増やし、ここで我々が広がりました」とサーバーを冷やす地下水の豊富さと冷涼な気候がデータセンターに不可欠だといい、「今は200台ぐらいあるんですけど、ここまで発展するまでには地元の皆さんにお願いしたり色んな協力者の方々の支援を受けました」と湯沢町をはじめサポート企業に感謝の言葉。続けて「これから先ももっと広げていきたいと思います。湯沢はここで3拠点目。他のところもどんどん広げていき、湯沢はAIを中心にやっていけたらと思っています」とさらなる拡大に意欲を見せた。
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ゲットワークスとともに同データセンターを運営しているGXテクノロジーの瀧澤代表取締役は「当データセンターは、再生エネルギーなど資源の活用に注目した次世代のデータセンターです。湯沢町には資源が豊富にあり、データセンターでこれらの資源を活用する取り組みは、この先に作られるデータセンターの1つの指標にさえなり得るものだと思います」と高度なサービスを提供する同データセンターに自信。
瀧澤氏は湯沢町の隣、十日町市の生まれだが、「湯沢町、ひいては新潟県が持つ可能性を大きく引き上げる取り組みであると強く確信しております。新潟県の発展のために邁進していく所存でございます」と地元の活性化に貢献することを誓った。
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この日の式典にはデータセンターのある新潟県湯沢町の田村正幸町長も登壇し「中澤社長からはこの仕組みは湯沢町の立地と自然環境があって初めて実現できるものだと大変嬉しい言葉をいただきました。この自然エネルギーを活用したデータセンターが町の新たな産業として大きく発展することを心から願っています」と同データセンターの成長を願った。
また同氏は続けて「昨年はIT関連企業が4社、湯沢町に進出してくれました。データセンターをきっかけに、IT関連企業で若い人たちの仕事が出来る町になってくれたらと思います。湯沢町は東京までわずか75分。交通体系も整っております。今後は新たな産業のさらなる発展を町としては期待しておりますし、町としても協力できるところがあれば応援してまいりたいと考えております」とさらなる活性化に力を込めていた。
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