豆乳などの食品・飲料用紙パックを製造している日本テトラパック株式会社は「リセッ豆乳プロジェクト」として、たんぱく質を摂る上で動物性と植物性のバランスも意識し、豆乳をプラスしてたんぱく質を摂るメリットを発信している。その中で東京と横浜の動物性たんぱく質を含んだメニューをメインとして提供している飲食店で、植物性たんぱく質の代表格である豆乳をアレンジした新メニューが登場し、2024年9月1日(日)より提供がスタートした。
昨今の健康志向の高まりやトレーニングブームの中、健康や美容の観点からたんぱく質の摂取意欲も高まってきている。しかし、たんぱく質というと肉や魚、卵をとりがちで動物性と植物性のたんぱく質を意識している人は少なく、特に若い世代には動物性のたんぱく質に偏りがちの人が多いことがわかった。そこで、この「リセッ豆乳プロジェクト」では良質な植物性たんぱく質を含む豆乳を食生活に手軽に取り入れることで、動植物性たんぱく質のバランスをととのえ、健康な体づくりをサポートする取り組みを行なっている。
「豆乳による食生活&体調改善調査結果発表会」がオービカモッツァレラバー六本木ヒルズ店で開催され、たんぱく質の動植物バランスの重要性と豆乳の賢い取り入れ方など専門家による説明があった。
跡見学園女子大学 石渡尚子教授監修のもと、たんぱく質が不足しがちな 20 代・30 代の女性を対象に、豆乳の継続摂取による食生活における“たんぱく質の動植物バランス改善”および疲労・睡眠・便通などの体調課題改善効果の調査を実施。当日はその結果を発表した。
昨今はプロテインブームではあるが、1人1日あたりのたんぱく質の摂取量はピークに比べて減っていて、特に植物性たんぱく質が年々減少している。これは植物性たんぱく質のもととなっていた米や小麦などの主食を糖質制限やダイエットなどの目的で減らす人が増えていることにあるのではないかと石渡教授は説明した。
また、動物性たんぱく質と植物性たんぱく質のバランスを意識していない人は82.8%にもなる。そのような人たちが豆乳を飲んで植物性たんぱく質も摂ることでどのように変わるのだろうか?20代〜30代女性(合計14名)が豆乳200mlパック2本を1日2回に分けて、4週間摂取する調査が行われ、石渡教授は次のように結果を発表した。
先ずは当たり前のことだが、たんぱく質量、特に植物性たんぱく質量が増える。更には豆乳には糖質、脂質、たんぱく質の三大栄養素が含まれているため、満腹感もあり、間食の減少にも繋がった。更に、腸内細菌を判定すると有用菌の増加と要注意菌の減少など腸内環境のバランスが悪い人の改善が見られた。腸内環境の改善に伴い、便の状態にも改善傾向が見られた。また肌や髪の改善や疲れにくくなった、疲れが取れやすくなったなど体調の改善も認められた。
このように植物性たんぱく質が不足気味と感じたら、豆乳を上手に取り入れて、動物性と植物性のバランスをととのえるといいと石渡教授は話した。
発表会では管理栄養士・豆乳マイスタープロの藤橋ひとみ先生より、たんぱく質の動植物バランスを考えた豆乳の取り入れ方の紹介もあった。
藤橋先生は東京に上京した時に、食生活なども乱れ、重度のアトピーになってしまった。その時に内からのケアとして腸活を取り入れ、動物性の食べ物と植物性の食べ物をバランスよくとったことにより、病院に通ってもなかなか治らなかったアトピーが改善した経験があると話す。その中で食の大切さを実感し、更に学びを深めている。
動物性のたんぱく質が多い人にとって少しでも植物性に置き換えると健康的になる。また、全体のたんぱく質量の30%〜50%を植物性たんぱく質に増やすと生活習慣病の予防にもなると説明した。植物性たんぱく質が多い食材としてはやはり大豆。中でも豆乳の魅力としては常温で持ち運べ、おやつなどに手軽に取り入れられるところや、いろんな活用方法があるところだと教えてくれた。
豆乳は和食にも洋食にも合うのがポイント。料理にも使いやすく、スープや味噌汁に豆乳を入れてもコクが出る。また豆乳が苦手な人はホットケーキを焼く時に牛乳ではなく豆乳を使う、スムージーで使うなど他の食材と混ぜる工夫をしてみるといいと話した。
このように、たんぱく質を摂ろうと肉や卵などを食べがちだが、植物性たんぱく質についても意識して、バランスよく摂取していくことを心がけたい。
【植物性たんぱく質豊富な豆乳を使ったメニューを試食】
発表会では会場となるレストランで提供している豆乳をアレンジした新メニューの試食もあった。期間限定なので気になる方はぜひ訪れてほしい。
■チーズ×豆乳|オービカ モッツァレラバー 六本木ヒルズ店
提供期間:9月1日(日)~11月30日(土)
豆乳リコッタとポルチーニ茸のボロネーゼ マファルデ 2,400円(税込)
通常リコッタチーズは牛乳で作ることが多いが、今回は豆乳でヘルシーに仕上げているのがポイント。また、パスタソースには、ガーリック・オニオン不使用で体に優しく食べ疲れしない工夫も。
カンノーリ 豆乳リコッタ ピスタッチオ 1,000円(税込)
カンノーリはイタリア発祥の伝統的なお菓子の一つ。筒状に揚げたサクッと食感の生地にリコッタチーズのクリームを詰めたもの。今回は、豆乳で作ったリコッタチーズのクリームを使用しているため、ふわっと軽く後味もあっさりしている。ピスタチオとの相性も抜群。
その他、横浜のみなとみらいにある「Trattoria Tabulé(トラットリア タブレ)」や世田谷の「FUNGO三宿本店」でも豆乳を使ったオリジナルメニューを期間限定で提供中。これを機に外食でも上手に豆乳を取り入れてみてはいかがだろうか。