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情報格差を解消、KDDIが高齢者にもスマホやデジタルサービスを触ってもらう狙いとは


10月27日、KDDIコンセプトショップ「GINZA 456 Created by KDDI」にて、「岩国市・和木町・KDDI・ANAあきんど、デジタルデバイド解消取り組み説明会」および、体験型イベント「デジタルコネクションストーリー~平成ノスタルジーと村のミライ~」のGINZA 456内覧会が開催された。 

説明会では、KDDI株式会社 経営戦略本部 副本部長 江幡智広氏が、KDDIによる高齢者の方々によりデジタルサービスやスマートフォンに触れてもらえるための取り組みなどを紹介した。 

デジタルデバイドとは、「インターネットやパソコン等の情報通信技術を利用できる者と、利用できない者との間に生じる格差(情報格差)」のことを表す言葉であり、KDDIは地域創生のために24年度末までに累計1,500万人のデジタルデバイド解消を目指している。 

60歳以上の方のスマートフォンの所有率と利用状況について、江幡氏は「スマホの所有率は60代で8割超え、70代で6割超えになっています。一方で、スマホの積極的な利活用までは至っていません」とし、「実際にスマホを所有して何に使っているかというと、ご家族や友人の電話やメール、LINEなどの利用に限定されています。今後、行政や金融機関のオンライン手続きなど、さらに踏み込んで高齢者の方がスマホの利用を通じて、自身の行動がアップデートされていき、生活が豊かになるようにと考えています」と説明した。 

そういった背景がある中、auショップで行われていたスマホ教室の店舗拡大や、スマホ所有に繋がる「車両型出張auショップ」、利活用の幅が広がる「自宅訪問型スマホ教室」といった取り組みを開始していくという。 

それらに加えて、KDDI、山口県岩国市、山口県和木町、ANAあきんどが協力し、11月14日から岩国錦帯橋(きんたいきょう)空港などの3か所で、オンラインチェックインなどを疑似体験できるデジタルサービス体験型のスマホ教室を開催する。旅行を趣味にしている高齢者の方が多くいる中で、スマホ教室でよりデジタルサービスを活用したスマホの使い方を学ぶことで、デジタルサービスやスマホへの理解が深まり距離感も縮まっていくことを目的としている。 

また、11月2日より「GINZA 456 Created by KDDI」にて、体験型イベント「デジタルコネクションストーリー~平成ノスタルジーと村のミライ~」が開催され、こちらも多くの方によりデジタルサービスやスマートフォンに触れてもらえることをテーマにしている。 

地下1階の会場では、AR技術を使用し、ポケベルや赤外線通信を使った連絡先交換などの演出で平成ノスタルジーを体験できる。また、触ると不思議な変化が起こる壁面の映像やAR技術で見ることができる解説などで、平成を懐かしみながら「誰もがデジタル化の恩恵を受けることができる世界」も体験が可能。 

平成の渋谷へタイムスリップした映像を楽しめるシーンのほかに、のどかな村のシーンも交互に壁面や床に映される。村のシーンでは、自動送迎サービスといったオンデマンド交通と、物流ドローンなどのデジタルサービスが活用された、少し未来の生活を眺めることができる。 

そのほかに、1階エントランスには、1990年代初期のケータイからスマートフォンまで、約50点が展示。プロダクトの進化とともに変化した生活を振り返ることができ、若い世代の方は昔のケータイを見て楽しめるようになっている。 

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