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今年は猛暑や台風などの災害対策が重要、アクティオの災害対策への取り組みとは


総合機械建設レンタルを行う株式会社アクティオが、6月29日に報道陣に向けたセミナーを開催。今年のエルニーニョ現象によって、暑さや災害被害が予想されることから、同社の災害対策製品などが発表された。

同セミナーには、お天気キャスターの松並健治氏が登壇。2000年までは10年に一度、冷夏が訪れていたそうだが、現在は30度を下回ることがなくなってしまったとのことで「近年は暑い夏なのか猛暑なのかの二者択一に変わってきている。観測史上一番高いのは2020年に観測された静岡県・浜松の41.1度と、2018年の埼玉県の熊谷の41.1度。近年は全国のどこかで40度を超えることがどこかで起きるため、今年も40度を超える可能性が比較的高い」と予報した。

気象庁からすでに発表されているとおり、今年は、平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなるエルニーニョ現象が発生している。松並氏は「程度が大きくなるとスーパーエルニーニョになる。世界的に見ると異常気象がどこかで発生します。しかし今年は、どうも通常のエルニーニョとは違った天気になると予想されています」とのこと。エルニーニョ現象が発生した場合、通常は西日本川が冷夏になる可能性が高いそうだが「3か月予報では8月の気温が高いと出ており、例年とは違い猛暑になる」可能性が高いと話した。

また今年は梅雨前線によって、西日本・東日本では湿った空気が流れ込むため豪雨も予想されている。例年は6月に1.7回、7月に3.7回発生するという台風は事前予報が難しいことから、大雨・台風には気をつけることが重要だと松並氏は警鐘を鳴らしていた。

以上のことから、今年は暑さと大雨、台風、それに伴う二次災害への対策が特に重要視されている。アクティオではその災害対策のために、機材の貸し出しや整備体制、人材派遣、自治体との連携力を高めているとのこと。同社の上席執行役員の守氏は「東日本大震災では被害状況を調べ、移動可能な機材を全国規模で配送。不足機材については地震発生から2週間で仮設トイレは400機を搬入。西日本豪雨災害時には鉄道復旧で必要なダンプカーなどを発生から2日で配送し、全国からさまざまな社員を派遣」と、アクティオの過去の実例を交えて、有事への対応方法を紹介した。

災害に備えて、同社からは多くの製品が販売されている。水害やゲリラ豪雨時には、工事中に発生する濁水などを吸い上げ・排水などを行う水中ポンプや、土砂や土の掘り起こしにダンプへの積み込み、近年では遠隔で操作できるタイプも用意しているというバックホーが紹介された。また、家屋や河川に置くことで建物の浸水を防ぐ土のうを簡単に制作できる土のう製作器、ゲリラ豪雨対策用の発電機や仮設トイレ、夜間作業のための照明機器、温度、湿度、風向き、風速、気圧、降水量を1台で測定し、リアルタイムでモニターに映すことができるPLCユニット+複合気象ステーションなどの製品説明が行われた。

そのほか、アクティオ独自の循環式が採用された、クーラーで冷やした排気を再び吸い込んで効率よく室内を冷やす「冷える~む2」、熱中症予防のための注意喚起システム「暑さ指数」計測機器などを暑さ対策用の商品として紹介。守氏は「日本のインフラに需要がある商品を用意しております。必要な際には弊社にご相談していただきたく思います」と呼びかけていた。

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