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東京駅直結!眺望よしのコワーキングスペースも兼ね揃えた「東京八重洲献血ルーム」オープン


2023年5月1日に「東京八重洲献血ルーム」がオープンした。東京の玄関ともいうべき東京駅に面した八重洲の一等地にあり、東京駅から地下道で直結している便利な立地。献血ルームのイメージを覆すおしゃれなデザインと大きな窓から東京駅を眺められる眺望などゆったりと過ごせる空間づくりも魅力のポイントだ。そんな新たな「東京八重洲献血ルーム」オープンに向けて発表会も行われたのでレポートする。

発表会に登壇した日本赤十字社社長 清家篤氏は日本赤十字社の血液事業では国民の命と健康を守るために安全な血液を必要とする医療機関に滞りなく届けることを使命としている。そのためには何よりも安全性、そして安定的な供給が重要になってくる。

世界的にみて日本はその点において誇れる水準を満たしている。これは献血者の方や献血を推進してくださる皆様の協力のお陰だとお礼を述べた。また、これは単に血液という物質の流れだけでなく、ケガや病気で血液を必要とする人を助けたいという献血者の温かい気持ちの流れでもある。私たちは常にそのことを考えて血液事業に従事していきたいと想いを述べた。

この新たにオープンした「東京八重洲献血ルーム」は、近年、医療需要が増加している免疫グロプリン製剤をはじめとする血漿分画製剤の製造に必要となる血漿成分を献血していただくために設置した血漿成分献血専用の献血ルームで、愛知・大阪に次いで東日本では初となる。完全予約制を取り入れるなど、新たな献血ルームの在り方を目指している。

日本赤十字社 血液事業本部長 紀野修一氏はコロナの社会環境の変化は献血協力の環境も大きく変化し、今も続いている。それまで協力いただいていた企業や学校がリモートとなり、出張献血会場で献血いただいていた協力者も減った。そして若年献血者も減ってしまった。

しかし、献血にご協力いただいている皆様、特に中高年の多くの方々の協力を経て乗り切ったことに感謝を述べた。

そのような中、新たにオープンした「東京八重洲献血ルーム」のコンセプトは献血者に時間と空間を自由に使える場を提供するというコンセプトのもとつくられている。従来のベットよりも採血ベットの感覚を広くとっている。

背もたれ、フットはリクライニング式で、まるでマッサージチェアのようだ。また足元のマットなどは温熱ヒーターになっていて、体が冷えにくくなっている。

Wi-Fiやタブレットを設置することで動画が見れるなど献血中も寛ぎながら過ごせるよう快適さと利便性に優れたつくりだ。

東京駅が一望できる休憩スペースにはコワーキングスペースも設置し、仕事の合間にも立ち寄れるようになっている。

ドリンクコーナーから自由に水分補給ができ、半個室など仕事が捗る空間づくりは東京駅というオフィスワーカーが多いエリアにぴったりだ。

豪華な来賓もお祝いにかけつけた。先ずは厚生労働大臣 加藤勝信氏。安定的な血液の需給には毎日1万4000人の献血者の協力が必要となり、献血を通して国民が支え合っている。

協力いただいている皆様には感謝している。そして今後も国内需給で必要な血液を確保するために、このルームが大きな貢献をしてくれると期待しているとお祝いと共に述べた。

そして東京都知事 小池百合子氏も登壇。都内においては昨年度、56万人を越える献血者の協力があった。10代や20代の献血協力者が10年前と比較すると30%減少している。献血には年齢制限もあるため若い方の協力が必要となっている。

それに対してこの「東京八重洲献血ルーム」は献血しながらスマフォやタブレットを使用できるということで新幹線で例えるならグランクラス、更にその上のようなイメージを思わせる素晴らしいルーム。多くの若い方にも利用いただけるのではないかと期待していると話した。

また、献血は輸血だけでなく、それが薬になって火傷や感染症、難病などの治療にも使われているのを多くの方は知らない。そんな献血の意義・役割について広める場にもなってほしいと話した。

仕事や旅行の合間に立ち寄れる「東京八重洲献血ルーム」。寛ぎ空間もあり、これから多くの献血協力者を得られそうだ。

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