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ライオン×ぐるなび提案。いただきます!の前に見直したい感染対策。その手洗い方法間違っていませんか?


東京都では10月26日からGoToイートが約2年ぶりに再開されるなど、行動制限の緩和により、これから年末にかけ外食や会食の機会が増えそうな気配です。そこで、やはり気になるのは各飲食店の感染対策や衛生対策の有無。もっとも、自身の感染予防対策もしっかりと復習したいところです。

先日、「ライオン株式会社」(以下、ライオン)による、飲食店や生活者の衛生意識と対策についてのメディアセミナーが開催され、「株式会社ぐるなび」(以下、ぐるなび)の矢崎航平氏がゲストパネリストとして参加。外食と感染対策の現状と今後についてのデイスカッションが行われました。

店舗・利用者ともに感染対策意識の低下が懸念

新型コロナウイルスの感染再拡大やインフルエンザとのダブル拡大を予防するためにも、当然と知りながら意外とできていないのが食事前の手洗い・手指消毒。コロナ禍後の特徴として、衛生・感染対策が店選びの基準として当たり前になってきた一方、再び生活者自身の衛生意識は低くなってきているようです。

矢崎氏によると、2021年3月の時点で“複数回外食に利用したお店の決め手”として「コロナ対策をしている」は22%でしたが、2022年の3月には12%までに減少したそう。

コロナウイルス感染拡大による行動制限が緩和された2022年3月以降、飲食店への予約件数は2019年の水準までに回復しつつあり、今後、イートイン活性化により店側は衛生・感染対策に手がまわらなくなる可能性があります。さらに、店舗側は過度な衛生対策が来客数に影響するのを懸念するほか、現状、物価高騰による原価対策が優先課題になっている面もあり、衛生・感染対策の優先順位が下がる懸念もあります。

とはいえクラスターが発生してしまったときのリスクは大きく、ぐるなびのアンケートでは39.5%が「コロナ対策に力を入れたい・課題を感じている」そうで、この数字は決して低くないと矢崎氏は説明します。

写真)「株式会社ぐるなび 」のプロモーション事業部 法人営業部 第2グループ 矢崎航平氏

新しい対策として、卓ごとに設置されたタッチパネル等のモバイルオーダーを導入している店舗が増え、そのような店が生活者から選ばれる基準のひとつにもなっているほか「ぐるなび」でも、衛生・感染対策が徹底されている店舗情報を積極的に公開しています。矢崎氏からは、衛生意識を再び徹底するためにも店舗側からお客様へ手軽にできる「手洗い・手指消毒」の呼びかけや啓発ツールなどが必要といった提案がされました。

生活者は自ら積極的に予防する必要

ライオンの「衛生マイスター」藤井日和氏によると、普段から手指消毒剤を携帯している人は3割、ハンドソープは1割と少なく、自ら衛生・感染対策を積極的に行っている生活者は多くないようです。

また、家庭においては約9割が帰宅後に手洗いをしているものの、実際には大人も子どもも手洗い前に「買ってきた食材を冷蔵庫に移す」「自室に荷物をおいて着替えはじめる」「テレビやエアコンのリモコンを操作する」「おもちゃで遊ぶ」「ペットと遊ぶ」などさまざまな場所やモノに触れているそう。

さらに、手洗い方法の観察からは「指先」「手首」「指の間」は大人や子どもに限らず洗い残しが多いことが分かっており、藤井氏は「泡には汚れを吸着する性質があるので、できるだけ泡立てて、特に指先(爪先)を手のひらで搔くように洗って欲しい」とアドバイスします。

写真)ライオン株式会社  衛生マイスター 藤井日和氏

ちなみに手荒れを防ぐポイントとして、①寒い時期はぬるま湯で洗う ②保湿成分が配合されたハンドソープ選ぶ ③石鹸やハンドドープはしっかり洗い流す ④手洗い後はこすらず、しっかり水をふき取る(肌に水分が残っていると乾燥の原因に。タオルに水分を吸わせるようにゆっくり優しく押し当てること) ⑤都度、ハンドクリームを塗ることが理想的だそうです。

より効果が高いハンドソープはどれ?

では、どのような成分のハンドソープを選ぶとより良いのでしょうか。ライオンでは、一般的なハンドソープ成分として使われる【ラウリン酸等の脂肪酸】と【ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩(POEラウリルエーテル硫酸塩)】の2種を使い、手洗い30 分後の手の菌・ウイルス量を比較しました。

すると、【ラウリン酸等の脂肪酸】成分入りハンドソープで手を洗った場合、1時間程度効果が持続することがわかり、“石鹸(けん)系成分”と呼ばれている脂肪酸が使われているハンドソープがより長持ちすることが分かりました。

外出していないから手を洗わないのはNG

また、自宅で4 時間過ごした後の手の菌量は、公園の遊具で2 時間遊んだ後の手の菌量と同程度であることも分かっており、ライオンでは、外出しないからといって食事前に手を洗わず過ごすのは、衛生・感染対策として不十分だとしています。

最近では玄関近くに洗面所がある住宅や、玄関先に手指消毒剤などを置く家庭が増え、手洗い・衛生習慣が身に付く環境も整ってきていますが、私たちは、まだまだ手洗いの意識を改善する必要がありそうです。

いただきます!をする前に感染対策の心がけ

現在、ライオンでは10月15日の世界手洗いデーに合わせて、手洗いの重要性を啓発する手指の衛生プロジェクト“HAND WASH & HYGIENE「いただきます。」をする前に”を行っており、10月12日~11月8日の約1カ月間にわたり、都内ホテルや飲食店約30店舗、コワーキングスペースにて、手指衛生剤の設置や衛生講習、リーフレット等による啓発を実施中です。

写真)実地店舗では手指衛生剤(ハンドソープ、手指消毒剤)の設置、従業員への衛生講習の実施、サンプリングなどを行っている。
写真)ライオン株式会社 ヘルス&ホームケア事業本部 ビューティケア事業部長 兼 インフェクションコントロール領域 副オナー 曽我晶子氏

また、衛生に関する疑問や不安など暮らしに役立つ情報を発信する「ライオン くらしの衛生情報サイト」https://www.lion.co.jp/ja/cleanliness/、職場や飲食店、介護施設などでの感染予防対策の情報を発信する「ライオンハイジーン 公式サイト」https://www.lionhygiene.co.jp/、生活情報サイト「ライオン Lidea」https://lidea.today/ など、日々、さまざまなシーンで活用できるお役立ち情報を公開中。

今後、ライオンでは、家庭の手洗い習慣を支えるハンドソープメーカーから、科学的な知見に基づき、あらゆる場で感染症リスクと向かい合う「衛生ソリューション企業」へ“インフェクションコントロール領域”の活動を強化していきたいとしています。

感染対策ICTジャーナル
Fujisan.co.jpより
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