
過去に自分が訪れたことがある場所を正確に憶えている人はどれくらいいるでしょうか?
うろ覚えの記憶を可視化したいという人に最適なのが、日本国内47都道府県への訪問経験を記録することができる「経県値(けいけんち)」というアプリ(iOS/Android)です。
経県値を提供する株式会社Qdan(くだん)の代表、佐藤一希さんに同アプリについて色々と話を聞きました。

ーー経県値はどういうアプリ?
佐藤:47都道府県それぞれについて、自分の経験を「住んだ(5点)」「泊まった(4点)」「歩いた(3点)」「降り立った(2点)」「通過した(1点)」「未踏(0点)」の6段階で採点していくと、日本地図がどんどん色づいて、合計点が「経県値(けいけんち)」として出てくるアプリです。
満点は235点。旅行記のように文章を書く必要はなく、地図に色をつけるだけで旅の記録が積み上がっていくのが特徴です。
もともとは、地理愛好家に長く利用されているウェブサイト「都道府県市区町村」(https://uub.jp/[リンク])の掲示板「落書き帳」から2004年に生まれた企画です。
同サイトでは現在もウェブ版の経県値が公開されており(https://uub.jp/kkn/[リンク])、アプリ版は2018年に、同サイトの企画・監修のもとで公開しました。

ーーアプリ版開発/リリースのきっかけは?
佐藤:きっかけは2018年6月の、ある騒動でした。
経県値のアイデアを無断で流用したアプリが話題になってしまい、本家の「都道府県市区町村」が「経県値が広く世間に普及することは当サイトとしても歓迎なので、アプリ化にご協力いただける方はご連絡ください」と呼びかけたのです。
これに手を挙げたのが、当時まだ会社になる前のアプリ開発チームだったQdanでした。そこから同サイトと共同で開発を進め、同年6月27日に、iOS/Android両対応の公式アプリをリリースしました。
騒動自体は残念な出来事でしたが、裏を返せば「経県値をスマホで楽しみたい人がそれだけ多かった」ということでもあります。地図に色を塗るだけで旅の記録が続いていく、この仕組みの面白さを公式のかたちで届けたいというのが、アプリ版経県値の出発点です。

ーーユーザーの属性や利用目的は?
佐藤:アカウント登録のいらないアプリなので、利用者の属性統計は取っていないのですが、月間アクティブユーザー数は月間20万人(2026年7月のGoogle Analytics実測で20万6097人)です。
使われ方としてよく見えているのは「旅行や帰省、出張のたびに地図を塗って、点数が上がっていくのを楽しむ」「マップは複数保存できるので、家族それぞれの記録をつけて競い合う、年ごとに分けてその年の旅を振り返る」「市区町村単位のマップで”地元の市町村を全部塗る””東京23区を完全制覇する”といった踏破チャレンジ」「まだ白い(=行ったことのない)県を眺めて、次の旅行先を決めるきっかけにする」といったところになります。
「行ったことはあるけど泊まったことはない県」が意外と多いことに気づくのも、6段階採点ならではの楽しみだと思います。
ーー無料と有料の機能の違いは?
佐藤:記録機能は、すべて無料です。47都道府県の全国版マップ、都道府県ごとの市区町村版マップ47種、全国の市区町村を1枚に記録できるマップをあわせた計49種類のマップ、マップの複数保存(家族それぞれ・年ごとなど)、SNSへの共有まで、無料のままお使いいただけます。
アプリ内課金「プレミアム」で加わるのは、「機種変更のデータ移行(引き継ぎコードの発行)」と「広告の完全非表示」の2つです。料金は月額240円/年額1,800円(新規購入時のみ初月無料)/買い切り5,400円(いずれも税込)となっています。
年額プランの初月無料期間中に引き継ぎを済ませて解約すれば料金はかからず、購入画面にも「引き継ぎだけ使って解約しても、もちろん無料です」とそのまま書いています。

ーー「47都道府県全制覇したぞ」とSNSで自慢するユーザーはいる?
佐藤:自慢というよりは報告される方は多くいらっしゃいます。アプリには自分のマップと点数を画像にして共有するボタンがあり、XやInstagramでは「#経県値」で日々投稿されています。
全県制覇の報告もあれば、「あと◯県」「泊まったことがない県がこんなにあった」といった投稿もあり、むしろそうした投稿を見た方が「自分もやってみよう」と始めてくださる、口コミ中心でユーザーが増えてきたアプリです。
また、旅行を趣味にしている方の中には、2026年単年のマップを作り、各年で47都道府県が達成できたかにチャレンジしていらっしゃる方もおります。
ーー世界各国に対応した「経国値」をリリースする予定は?
佐藤:鋭いご質問をありがとうございます。まさにその「経国値」にあたるアプリを、「ExpMap(イーエクスピーマップ)」という名前で2026年9月にリリース予定です。
経県値と同じ6段階で、世界240以上の国と地域を採点して世界地図に色をつけられます。アメリカの50州のように、38か国では州・省単位でも塗り分けられ、29言語で配信する予定です。
経県値発祥のサイト「都道府県市区町村」公認の世界版で、公式サイト(https://expmap.com[リンク])を先行公開しています。
ーーありがとうございました。
アプリ概要
タイトル:経県値 -けいけんち- 日本地図に色をつける旅の記録・旅行記
対応プラットフォーム:iOS/Android
価格:無料(アプリ内課金あり)
言語:日本語/英語
ジャンル:旅行・地域/ライフスタイル
ダウンロード
App Store:https://apps.apple.com/jp/app/id1396539079[リンク]
Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.QdanApp.Keikenchi[リンク]
公式サイト(使い方紹介ページ)
https://qdan.co.jp/keikenchi[リンク]
「経県値®」は登録商標です。
※画像提供:株式会社Qdan
(執筆者: 6PAC)
