
今年の4月1日に「犬吠崖っぷちライン」という愛称名を発表した銚子電鉄。エイプリルフールのネタかと思いきや、来年3月末までの期間限定での名称変更だそうです。
7月20日、犬吠崖っぷちラインの呼びかけで「第1回 崖っぷちサミット」が開催されました。

同サミットにはジョルダン株式会社、有功社シトー貿易株式会社、チョウシ・チアーズ株式会社、合同会社白桃社、ナウル共和国観光局、株式会社シェファムフードファクトリー、銚子電気鉄道株式会社の7つの企業/団体が参加しました。

主催者の犬吠崖っぷちライン(銚子電気鉄道株式会社)取締役、西上さんに取材しました。
「24年度決算は最終赤字1400万円です。鉄道単体は1億円以上の赤字で、副業のぬれ煎餅もコメの原価高騰・物価高により減収減益です」と、まずは銚子電鉄線の崖っぷちレベルについて話してくれました。
サミットに参加した他の企業/団体も「各社とも商品サービスが良いものなのになかなか知れ渡らない、売り上げが芳しくない状況です」とのこと。

サミットの成果については「コラボ商品の種が複数案あがりました。ジョルダンとの銚電コラボ企画、サミット参加各社で助け合うような案が生まれました。またオンラインショップでの相互販売などを検討しています」と語ってくれました。今後についても「第2回サミットを今年度中に開催し、進捗を共有する予定です」ということです。
銚子電鉄線のお膝元である銚子市の衰退や人口流出に関する動画や記事をよく見かけますと話を振ったところ、「1960年代比で人口は約半減し、“消滅可能性自治体”として深刻な状況です。そういう意味では銚子市も崖っぷちな状況かもしれません」という答えが返ってきました。
最後に、崖っぷちから脱却できそうな見通しは立っているのかと聞くと「台湾をはじめ海外事業を開拓しており販路拡大を見込むものの、鉄道のメンテナンス費が膨らむため今期も引き続き厳しい状況。崖っぷち脱却にはまだまだ長い道のりです」と、苦しい胸の内を語ってくれた西上さんでした。
千葉・ローカル鉄道「銚子電鉄」で“G7サミット”開催 新たな商機 台湾視察に密着【ワイド!スクランブル】(2025年7月25日)(YouTube)
https://youtu.be/gg-fmgxROOo
※画像提供:銚子電気鉄道株式会社
(執筆者: 6PAC)