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共感できても、できなくても面白い。 さまざまなものへの“恐怖心”を疑似体験する『恐怖心展』レポート[ホラー通信]


ホラー作家 梨×株式会社闇×テレビ東京 大森時生による『恐怖心展』

理由は説明できないけれど、なぜだか怖い。自分の中にあるそんな“恐怖心”に、粛々と対峙させられる異色の展覧会「恐怖心展」が現在開催中だ。

「行方不明展」を手掛けたホラー作家・梨、株式会社闇、テレビ東京プロデューサー・大森時生の3組によるこの展覧会では、“もの”や“空間”、“概念”など、さまざまなものに抱く恐怖心の事例を並べ、それらを疑似体験できるような展示がなされている。必ずしも共感できるわけではないのだが、それが本展の面白いところだ。

会場は渋谷にあるBEAMギャラリー。広々とした内部はテーマごとに4つのエリアに分かれており、来場者は順路に沿って恐怖心の世界を歩いていく。

すべての画像が表示されない方はホラー通信の記事をご覧ください(https://horror2.jp/74368)

「先端に対する恐怖心」/包丁やハサミや鉛筆など様々な“先端”がこちらを向いている

包丁や鉛筆など様々な“先端”がこちらを向いている 怖い?怖くない?

恐怖の対象の実物が展示されている場合もあるし、対象が“音”であればヘッドフォンでそれが聴けたり、“体験”であれば再現映像が流れていたり、その状況に身を置けるコーナーが用意されていたりと、展示の方法がそれぞれ工夫されている。来場者がその対象への恐怖心を内に抱いていれば、じわりとそれが刺激されるようになっているのだ。

さらに、それぞれのキャプションには、その恐怖心を抱いた人の実話とも虚構ともつかない少々不気味な体験談が書かれており、読み物としても面白い。

首のない人形がいっぱい…… “再現映像”と“実物”のダブル展示

病院が怖い? 容器の蓋を開けると、病院っぽい“あの匂い”が嗅げる

すぐさま「あっ、これは怖い」と全面的に共感できるものもあれば、部分的に共感できるもの、「これが怖いって一体どういうこと?」とさっぱり分からないものもある。

すべての展示において、自分の中の恐怖心と照らし合わせる作業が自然と行われていき、自分の中の“恐怖を感じる条件”について、自覚していなかった細かな部分にまで気付かされることになる。他人の恐怖心を見ているようで、いつの間にか自分の恐怖心を観察しているのだ。

お化け屋敷のようにキャーキャー怖がることを楽しむ催しではないけれど、人と行くと予想以上に盛り上がること請け合いだ。他者の「怖い」という感覚は、共感できても共感できなくても面白いのである。まあでも、自分の弱点を知られたくない相手とは一緒に行かないほうがいいかもね……。

「恐怖心展」
https://kyoufushin.com[リンク]
会期 7/18(金)~8/31(日)
会場 BEAMギャラリー(東京都渋谷区宇田川町 31-2 渋谷BEAM4F)
料金 2,300 円(税込) ※小学生以上は有料

手のひらには目には見えない細菌がいっぱい

朽ち果てた着ぐるみ

割れた鏡が敷き詰められた床 乗るとなんだかゾワゾワする

展示かどうか分からない感じで落ちている、「相談です」と書かれた紙切れ 中身を読む勇気はあるか?

ポスターを再現できるフォトスポット

物販コーナーにある展示物ガチャ

展示物ガチャで「夢に対する恐怖心」をゲット 嬉しいかどうか分からない

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