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日産自動車とビームスがタッグを組んだ特別仕様車「ビームスエディション」が、台数限定で12月18日より発売された。「日産サクラ」「デイズ」「ルークス」「ノート」「セレナ」「エクストレイル」の6車種が、ビームス監修のオリジナルデザインをまとい、機能性はそのままに遊び心あるトータルコーディネートでお目見えする。
12月18日には「ビームスエディション」発表会が都内で開催。日産自動車株式会社および株式会社ビームスの関係者によって、タイアップ背景やデザインコンセプトについてのトークセッションが行われた。
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発表会では、日産自動車株式会社日本マーケティング&セールス常務執行役員の神田昌明氏が登壇。「ビームスエディション」の限定販売に至る背景には、2024年1月に実施された「東京オートサロン2024」にて出品した「ルークス」がベースのコンセプトカー「ROOX BEAMS CUSTOMIZED CONCEPT」の反響があったという。
神田氏は「多くのお客様にご体感いただき(コンセプトカーの)市販化を望む熱い声をたくさんいただきました。そんなお客様の声に応えるべく、ビームスさんにもご尽力いただきこの度の市販化につながって大変嬉しく思っております。お客様のニーズに合わせてモデルを選んでいただけるよう、6車種を展開することになりました」と市販化となったタイアップの背景を語った。
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ステージ上に鎮座していた「ビームスエディション」のラインアップの1車種である「ルークス」のアンベールが、神田氏と株式会社ビームス クリエイティブ 代表取締役社長の池内光氏の手によって実施。池内氏からは今回のコラボレーションの背景についても語られる。
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日産自動車からの打診で今回の取り組みが始まったと前置きした池内氏は「若年層の車離れが課題感としてある中で、市場ニーズの非常に高いルークスを題材とましたが、コンセプトカーの反響を受けてさらに車種の幅を広げて監修をさせていただきました。我々はファッションのみならずライフスタイルすべてが豊かになることを願っており、今回のデザインを通じて、お客様の気分が上がってどこかに出かけたくなるような気持ちになってくれれば幸いです」と述べた。
続いて、日産自動車側からは、神田氏と日本マーケティング本部チーフマーケティングマネージャーオフィスの西村奈津子氏、ビームス側からは今回のコラボレーションのプロデューサーも担当したクリエイティブ ビジネスプロデュース部 課長の井上博喜氏とデザイン面のディレクターを担当したSSZディレクター/BEAMSバイヤーの加藤忠幸氏の4名が登壇してトークセッションが実施。
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トークセッションでは、神田氏から「SNS上でもおしゃれという数多くの反響をいただきましたが、日常的に使われる車がおしゃれであれば、幅広い世代の方にお出かけを楽しんでもらいハッピーになれるのでは」との想いを受けて、西村氏からも「ファッションには興味があっても、なかなか車には興味を持たれていなかったような、これまで日産とのご縁がなかった方々を主なターゲットにしています」とマーケティングについても言及された。
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デザイン面に関して、「ビームスエディション」は「デニム トリビュート」と題されており、井上氏は「車の安全面を損なうことなく、裏返しにしたデニムを再現したシートカバー生地を採用しており、細部にもディティールを落とし込んでいます」とコンセプトを紹介。
加藤氏からは「デニムはファッションに外せないアイテムで、履けば履くほど愛着が湧いてきますが、車も同様に乗れば乗るほど愛着が湧いてくるのではないでしょうか。そのファッションと車をリンクするようなシートになっています」と述べられる。
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実際、全モデルに採用されているデニム再現シートカバーには、ビームスのピスネーム(タグ)や大小のシートポケットなど、遊び心ある細かなデザインが施されており、ビームスの本当に良いものに裏表はないというデザイン思想も反映されているとのこと。トークセッションでは、加藤氏自ら購入することを宣言するほど、ものつくりへのこだわりと愛があふれていた。
発表会の最後には改めて神田氏から「異業種の2社が手を組み、より良いものをお客様にお届けできるようにという想いで作り上げました。ぜひ実際に見て触って検討ください」とメッセージが述べられた。
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特別仕様車「ビームスエディション」は、下記の特設サイトから事前の申し込みを行うことで購入可能。モデル展示は、2024年12月26日までNISSAN CROSSING、2025年1月7日から2月2日まで日産グローバル本社ギャラリーにて行われる。ぜひ実際に実物を見て、コラボレーションによって作られた新たなクルマを体感してみてほしい。
「ビームスエディション」特設サイト:
https://www2.nissan.co.jp/SP/BEAMS/