誘拐した少女は吸血鬼だった……それもバレリーナの。『レディ・オア・ノット』『スクリーム』のレディオ・サイレンスによるユニークなホラー映画『アビゲイル』が公開中。刺激的な本編映像が解禁された。
お互い初対面の男女6人からなる即席犯罪グループ。5000万ドルの報酬につられて何も知らずに大富豪の娘・アビゲイルを誘拐し、郊外の屋敷で監禁するが、少女の正体はバレリーナ・ヴァンパイア(踊る吸血鬼)だったことが判明。誰の思惑なのか逆に自分たちが屋敷に閉じ込められてしまい、一晩中サバイバルを強いられることになる。
バレリーナ・ヴァンパイアとは一体なんなのか? 解禁された本編映像でそれを一部見ることができる。グループのリーダー格であるフランク(ダン・スティーヴンス)は、正体を現した凶暴なアビゲイルをなんとか地下エレベーターに閉じ込める。これで一安心かと思いきや、相手は手強かった……。フランクの態度にイラッときたアビゲイルは、いとも簡単に扉をブッ飛ばし、扉もろとも遠くに吹き飛んだフランクに、華麗にバレエを踊りながらにじり寄っていく。音楽もなんだか優雅だが、高笑いするアビゲイルの口と胸元には血がべったり。もうすでに誰かが犠牲になっている模様……。そしてフランクもピンチ!
アビゲイルを演じたのはNetflix映画『マチルダ・ザ・ミュージカル』で正義感溢れる聡明な少女マチルダを演じていたアリーシャ・ウィアー。今回の役柄について、「無邪気な女の子から吸血鬼へ変身し、まるで違う考え方になることにワクワクしたわ。別の人間に変わるのではなく、まったく違う“吸血鬼”という種族に変わるのよ。歯をつけて血まみれになるのがとても楽しく、殺戮モードに心をセットするのがすごく面白かったの。声のトーンも変わったりしてね」と語っており、かなり楽しみながら演じていた様子。だからこんなにイキイキしているのか……。
また、ただの吸血鬼ではなく“バレリーナ”でもあるというのも重要な部分。アリーシャは「彼女は本当に素晴らしいバレリーナよ! 振付師と私は、映画の中のどんなシーンであっても、アビゲイルのダンススキルの高さをみせるよう工夫したの、バレエの技術を使ってね。物語が進むにつれて、彼女の動きは激しくなって、軽やかさは失われてもなお、彼女が素晴らしいダンサーであることはわかるわ」とも話している。本編を観るときは、アビゲイルの凶暴さのみならず、ダンススキルにもぜひご注目を。
『アビゲイル』
9月13日(金)全国劇場公開