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「もう一つの月面着陸を撮れ」政府関係者がフェイク撮影を発令! アポロ計画を取り巻く陰謀説を徹底解説


完全オリジナル脚本に惚れ込んだ主演のスカーレット・ヨハンソンがプロデューサーに名を連ね、『ザ・ロストシティ』のチャニング・テイタム、『ヴェノム』のウディ・ハレルソンら豪華キャストの競演が実現した感動作『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が7月19日(金)より公開となります。

人類最大の偉業といわれるアポロ11 号の月面着陸。その歴史的瞬間はテレビで全世界に生中継され、人間が<リアル>に月の上を歩く映像を見て興奮し胸を熱くしました。しかしその後、その映像や写真は実は偽物<フェイク>だったのでは?という説が流れ、マスメディアでも取り上げられる自体に。そのウワサをきっかけに、本作のアイデアが誕生。しかし、これは陰謀説を描く映画ではない。監督のグレッグ・バーランティは「本作は人間が月に行ったことがなぜ重要なのかを描いている。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類の歴史における真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければならない」と語ります。

55年前、世界に生中継されたアポロ11号月面着陸には今も尚「本当は月には行っていないのでは?」という疑惑がつきまとう。“月面着陸”はリアルか、フェイクか。『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』公開前にアポロ計画の“陰謀説”を徹底解説!

今から55年前、NASA は有人月面探査プロジェクト「アポロ計画」で人類初の偉業“月面着陸”に成功した。この歴史的瞬間はテレビで生放送され全世界が目撃した。だが、映像の細部を解析してこの映像は “捏造”だとする説もある。月面着陸はスタジオセットで撮影されたのではないかと疑念を持つ声は半世紀以上が経った今も後を絶たない。火付け役となったのはビル・ケイシングが1976年に出版した 「We Never Went to the Moon(我々は月に行ってなどいない)」である。アポロ11 号の偉業を信じていたアメリカ国民に大きなショックを与えた小説は自費出版としては異例の売上を記録した。

陰謀説から着想を得て生まれたのが1977 年に公開された映画『カプリコン1』だ。有人火星探査機「カプリコン1 号」の故障により乗組員を降ろし無人で飛び立つという不測の事故が発生。事故の露呈によって宇宙開発への関心離れを危惧した政府は、避難した乗組員を撮影スタジオに送り込んで火星着陸を捏造しようとするストーリーだ。ピーター・ハイアムズ監督は、アポロ11 号の宇宙撮影に関するテーマの報道番組を見ていた際「実際に月へ行かなくても、スタジオとカメラの切り替えだけで訪れたフリができるのではないか」と閃いたと語っている。

更に2001 年にアメリカのFOX テレビが放送した番組「Conspiracy theory : Did We Go to the Moon?(人類は月に着陸したの
か?)」をきっかけにアポロ計画を懐疑的に捉える人々が更に増える。日本でも2003 年にアポロ計画の陰謀説を紹介する特番「世界はこうしてダマされた!?」がオンエアされる。懐疑派たちは「空気がない月面で、旗が風になびいた!」「宇宙空間に星がない!」「光源は太陽ではなくスタジオ照明?」「キューブリックが撮影に携わったのでは?」など、不鮮明な月面着陸映像が多種多様な憶測を生んだ。

月面着陸懐疑派のコメントにNASAは公式に反証声明を発表してきた。実際にアポロ計画で採取された岩石から月面に存在する資源について研究が進められ、2009 年にはNASA の月周回無人衛星ルナー・ルコネサンス・オービターが月面にアポロ各号の着陸の痕跡を確認するなど、月面着陸は現実に達成されたという証明もされてきた。

折しも5月3日に中国が打ち上げた無人月面探査機「嫦娥(じょうが)6号」が月の裏側のサンプルの採取に成功し25日に帰還。今、月には全世界から熱い視線が注がれる中、アポロ計画の陰謀説に着想を得た映画『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が公開される。1969年のNASA を舞台に、アポロ計画への関心を取り戻すべく政府に雇われたPR マーケティングのプロ、ケリー(スカーレット・ヨハンソン)は、アポロ計画を「ビートルズよりも有名にする!」と意気込み“嘘”のPR 戦略を仕掛けていく。その働きが功を奏し、国民の期待が高まる中アポロ11 号は遂に発射の時を迎える。発射を目前に控えたその時、依頼人である政府関係者モー(ウディ・ハレルソン)は、計画が失敗した場合に備えて月面着陸のフェイク映像をNASA の内部で撮影せよという超極秘のプロジェクトを発令するのだが…。

グレッグ・バーランティ監督は「この映画は結局のところ、とても有名な陰謀説を通してなぜ真実が重要なのかを描いているのです!それが実際にどのように起こり得たかを懸命に作り上げることで、このことは真実ではなかったかもしれないという考えをより信憑性のあるものにしているだけだと言う人がいることは承知しています」と、ホントかウソかをめぐる様々な意見が出ることを前提に作品作りに着手。

真摯に映画製作に向き合うことでNASAの全面的な協力を得た監督は「この映画では、月に行ったことがなぜ重要なのかを描いています。このような深刻な局面では、そういうことも信じなければならなかったでしょう。人類史上最も有名な瞬間の一つを偽るという映画を作るのであれば、人類史上の真実の瞬間をとてもリアルに感じさせなければなりません」と、徹底的にリアリティにこだわり、NASAのお墨付きが得られる作品作りを進めたとコメントしています。

今回、NASAのケネディ・スペース・センターに秘密裏に作られた月面を再現したセットの衝撃の場面写真が解禁。フェイク映像撮影スタジオには、ふたりの宇宙飛行士とスタッフ、細部を確認すると猫の姿が!NASAの全面的な協力を得たグレッグ・バーランティ監督がリアリティにこだわり抜いた『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』で、その真偽を確かめて。

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