オーストラリアにやってきた二人の女性がワーキング・ホリデーで体験する悪夢を描く『ロイヤルホテル』が7月26日より公開されることが決定した。
『アシスタント』(19)のキティ・グリーン監督と主演のジュリア・ガーナー(ホラー映画『肉』の主演でもおなじみ)が再びタッグを組む本作は、『Hotel Coolgardie(原題)』(16)というドキュメンタリー映画にもなった実在のパブをモデルにしている。このドキュメンタリーには、二人の女性バックパッカーがオーストラリアのパブに住み込みで働くなかで受けたハラスメントが詳細に記録されているという。
親友同士のハンナ(ジュリア・ガーナー)とリブ(ジェシカ・ヘンウィック)の二人は、旅行で訪れたオーストラリアでお金に困り、荒れ果てた田舎にある古いパブ“ロイヤルホテル”に滞在してワーキング・ホリデーをすることに。単なる接客バイトかと思いきや、彼女たちを待ち受けていたのは、飲んだくれの店長(ヒューゴ・ウィーヴィング)や荒々しい客たちが起こすパワハラやセクハラ、女性差別の連続だった。楽観的なリブは次第に店に溶け込んでいくが、真面目なハンナは孤立し精神的に追い込まれ、二人の友情は徐々に崩壊していく。
キティ・グリーン監督は、本作の舞台にもなったオーストラリア・メルボルン出身で、ドキュメンタリー監督としてデビュー。職場におけるハラスメント問題を題材にした自身初の劇映画『アシスタント』は日本で2023年に公開された。今作でも再び職場でのパワハラや性的虐待にスポットを当てている。
『ロイヤルホテル』
7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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