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『映画 ギヴン 柊mix』今井文也&坂 泰斗インタビュー  お互いの役柄とお芝居について「華を持っていないと演じられない」「人間をずっと見続けている人じゃないと分からない」


“ノイタミナ”初となるBLコミックのアニメ化作品として、2019年にTVアニメが放送、2020年に映画が公開されたアニメ『ギヴン』シリーズの待望の続編映画2部作前編となる『映画 ギヴン 柊mix』がいよいよ1月27日(土)より公開となります。

【イントロダクション】 「これは淋しかったこどもたちが大人になる途中の話」 高校生の上ノ山立夏は、佐藤真冬の歌声に衝撃を受け、中山春樹、梶 秋彦と組んでいるバンド「ギヴン」にボーカルとして真冬を加入させる。真冬加入後初のライブを成功させ、立夏は真冬への想いを自覚し、ふたりは付き合い始める。その後も活動を続ける「ギヴン」はフェス出場をかけたコンテストに出場し、惜しくもライブ審査に落ちたものの、ますます注目を集めていた。 その頃「ギヴン」が落ちたコンテストに受かった真冬の幼馴染み・鹿島 柊と八木玄純のバンド「syh〈シー〉」はデビューが決まっていた。柊は、「syh」に不在のギターの一時的なサポートとして立夏に白羽の矢を立てる。さらに柊は、立夏に「お前とやってみたいことがあるんだ」ともちかけ……。

本作で鹿島 柊を演じた今井文也さんと、八木玄純を演じた坂 泰斗さんにお話を伺いました!

――まずは本作制作のお話を聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?

坂:僕らはTVアニメも出させていただいたんですけど、あれが5年前くらいなんですよね。TVアニメでは、僕らのキャラクターというのは本線ではなく、真冬たちを見守っている立場でした。今回は、ようやく柊と玄純にもスポットライトを当てていただいて。 登場する全てのキャラクターに背景や人生があるところがこの作品の良いところだと感じています。

今井:TVアニメから映画、OADを経て「これだけやってくれるのなら僕らがフィーチャーされる物語もやってくれないかな」と思っていたところ、マネージャーから「今井さん来たよ〜!」って連絡をもらって喜びました。

坂:5年くらい携わらせてもらっているので、嬉しかったですね。

今井:その間に僕たちも他作品に携わらせていただいて、TVアニメの当初よりも役者として色々な場数を踏んで、出せる魅力が増えたのかなと思います。もちろん当時だからこそ出せた魅力もあると思いますが、新しい挑戦のようで、ワクワクした気持ちが大きかったです。

――柊と玄純のこれまで見えていなかった部分が分かったかと思います。

坂:玄純は本当に見えていない部分しかなかったので、台本を読ませていただいて、すごく人間臭い人なんだなということが分かったし、一番ドロドロとしたものを抱え込んでいるんだなと感じました。この作品に登場するみんなは、何かしら抱えているものはあるんですが、玄純は他のキャラクターと比べてもドス黒いものを抱えているんだなと。TVアニメでの台詞の意図を、「ああ、そういう意味があったのかも」と再発見することがとても多かったです。

今井:僕は一貫して、柊は分かるようで分からないなという感じでしたね。収録前、この役は演じやすいかな? と思っていたのですが、そんなことはなかったです。人間味がありすぎてアニメのキャラクターとして演じづらいというか。物語のなかにある、作品ならではのリアリティみたいなもののバランス感が未だに難しくて。

坂:なるほど。

今井:「これで合ってる? 合ってるけど、こうだよね……?」みたいな。感覚で行けそうで行けない感じがずっとあったので、かなり頭を使いました。ずっと甘い飲み物を飲んで収録していましたね(笑)。

坂:頭に糖分を回さないと!(笑)僕も玄純を完全に理解できるところにいなくて。「どこからこういう考えが来るのかな」と改めて玄純と向き合ってみると、先生がコントラストとして彼の子供らしさと柊の大人っぽさを描かれているのを感じて。そのことに気付くまでが大変でした。それこそすごく頭を使って。どういう意図、どういう気持ちで、と。

――とても興味深い人物描写ですよね。

坂:玄純自身、柊に対しての感情を持つ自分と、その気持ちを良くないと思っている自分もいて、不安定で整理がついていないという状況なんですよ。そんな状態でも柊がいるから不安定なままでいられるというか。そういった奥の奥までキャラクターを読み解くのがとても難しかったんです。とても表面だけではいかないキャラクターだなというのは読み込む段階で気付きがありました。一層も二層も三層も読み込まないと理解できない。

――今井さんから見て坂さんが演じた玄純、坂さんから見て今井さんが演じた柊に「こんなところが似ているな」と思う部分はありますか?どこか通じる部分といいますか。

今井:体格が似ていると思いますね!

坂:えっ(笑)。

今井:身長何センチ?

坂:183cm。

今井:高い!玄純は180cmです。柊は175cmで、僕が172cmなのでちょっと彼の方が大きいですね。

坂:もっと内面の話じゃないんだね(笑)。僕が今井さんと柊の似ていると思うところは、社交的だし華があるところです。柊というキャラクターは僕自身と真逆で。僕が後ろ向きな人間なので「芯があって前向きで人を惹きつける…ああ、全部持ってないわ」っていう。憧れはありますね。

今井:おお! もっと言って!(笑)

坂:フフフ(笑)。華を持っている人じゃないと、柊は演じることができないんじゃないかなと思います。

今井:
(得意げに鼻の下に指を当てながら)これ書いておいてください。「鼻の下に指を当てながら」って(笑)。

坂:(笑)。でも本当に、そこに居るだけで人の目を惹くエネルギーを感じます。

今井:(坂さんは)立ち位置が上手いですよね。その場でどのポジションに入ればいいかとか、会話の入り方とか。人間をずっと見続けている人じゃないと分からないような入り方とか、節々に感じます。コミュニケーションが上手いが故の引き方を分かっている部分が、玄純の視点に似ているなぁと。

坂:たしかに、色々と見ているタイプかも。

――お互いに柊と玄純の持っているものを、どこか感じるというか。素敵ですね!

今井:等身が近いことは芝居する上で本当にありがたくて。実際の柊たちのイメージが掴みやすく、(坂さんが)マイク前に立った時の姿やどういった呼吸を意識されているかという点でも、とても落とし込みやすかったです。そういう位置で玄純が見ているのなら柊はこのくらい出そうという調節がしやすかったので、立ち位置の上手さが坂さんの武器の一つだなと思いながら収録していました。

坂:玄純は、柊という存在が全てなんですよね。彼がやることが全て正解で自分の答え。ともすれば自分の芯がない、0であるからこそ今井さんの柊のお芝居が出すものが基準になっています。怒り・悲しみ・喜びとかをコミカルにし過ぎると『ギヴン』という作品が壊れてしまうのですが、この作品でできるギリギリの限界値のコミカルさを今井さんが出していたので、僕はそれに寄り添うだけでした。この作品を良いと感じて下さったのであれば、それは寄り添い、元を作ってくれた今井さんのお陰だと思います。

――お2人の作品に対する素敵なお気持ちを聞かせていただきありがとうございました!

撮影:オサダコウジ

『映画 ギヴン 柊 mix』大ヒット上映中
【スタッフ】
原作:「ギヴン」キヅナツキ(新書館「シェリプラス」掲載)
監督:橋本能理子
脚本:綾奈ゆにこ
キャラクターデザイン:大沢美奈
総作画監督:山形孝二・二宮奈那子・永田陽菜・大沢美奈
美術設定:伊良波理沙・須江信人・斉 婉廷
美術監督:劉 洋・関口静夏
色彩設計:加口大朗
撮影監督:中川せな
CG 監督:水野朋也
編集:伊藤利恵
音響監督:菊田浩巳
音楽:未知瑠
アニメーション制作:Lerche
主題歌:センチミリメンタル「スーパーウルトラ I LOVE YOU」(EPIC レコードジャパン)
劇中歌:syh「ストレイト」「パレイド」(EPIC レコードジャパン)
配給:アニプレックス

【キャスト】
佐藤真冬:矢野奨吾
上ノ山立夏:内田雄馬
中山春樹:中澤まさとも
梶 秋彦:江口拓也
鹿島 柊:今井文也
八木玄純:坂 泰斗

公式サイト:https://given-anime.com/
公式 SNS(X):https://twitter.com/given_anime

(C)キヅナツキ・新書館/ギヴン製作委員会

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