旨味と本格的な辛さのバランスが絶妙なウマ辛スナック菓子「暴君ハバネロ」(東ハト)が今年で生誕20周年なんですって! おめでとうございます!
暴君ハバネロは味付けもウマいんですけど、輪状に成形されたポテト自体も素材の味が感じられてとっても美味。固めな食感もいい感じですし、若い頃は家飲みのお供としてよく食べていた記憶があります。
酒を片手にインタビューをすることに
そんな暴君ハバネロの広報関係者と最近知り合ったのですが、「20周年ですし、ぜひインタビューでもしてほしい」という話に。
個人的にはやっぱり暴君ハバネロには家飲みのイメージがついて回るので「お酒を飲みながらだったらいいですよ」なんて無茶な返しをしてみたところ、なんとあっさりと快諾! しかもあろうことか会場は東京・池袋にある東ハト本社の会議室に決定! 東ハトさん、寛容すぎるだろ!!
というわけで早速東ハト本社の会議室へとやって来ました。今回お相手してくださるのは東ハト商品開発部の速水雄飛さん。それにしても東ハトの会議室はヤバイですね。壁が会議室というかスーパーのスナック売り場の棚そのものですから! これはテンションが上がります。
暴君ハバネロだけでなく、ポテコ、なげわ、キャラメルコーン、あみじゃが、ビーノなどなど、おなじみのスナックがいっぱい。どれもこれも好きなやつ。思えば暴君ハバネロだけじゃなくて、東ハトさんのスナックにはまんべんなく家飲みのお供になってもらっていたんだなあ。
東ハトのスナックをおつまみに乾杯!
そんな東ハトのスナック菓子を選び放題な環境でビールをいただけるだなんて最高じゃないですか! さあさあ、早速乾杯といきましょう。カンパーイ!!
グビッとビールの喉越しを味わったあとは、もちろん暴君ハバネロも開封。写真右側にあるのは飲み会当時コンビニ先行で発売されていた「暴君ハバネロ 200%」。現在は全国のスーパーでも発売中ですが、これは知らなかった!
「暴君ハバネロ 200%」はその名の通り辛さが200%にアップし、内容量も200%に増量しているという、20周年に絡めた商品。明らかに辛さというか刺激が鋭くなっているのに、それでも旨味と辛さのバランスはしっかり保たれているところは本当にさすが。そしてすぐ額に汗がにじんできました。これはビールのペースがガンガン加速しちゃうやつですな!
実際に暴君ハバネロとビールの組み合わせを楽しんでいるという声は非常に多く届くそうで、炭酸の刺激とビールの苦味、そしてハバネロの辛さの相性がいいだけでなくストレス発散にも繋がる組み合わせなのだそう。炭酸が暴君ハバネロに合うというのは非常に納得ですね。ビールじゃなくてもコーラやサイダーと合わせたくなりますもの。
暴君ハバネロは20年で150種類以上を発売!
それにしても「暴君ハバネロ 200%」のことは知らなかったなあ、なんて話をしていると速水さんは過去に発売した暴君ハバネロをまとめた年表を見せてくれました。その数なんと、20年間で150種類以上!
しかもコンビニで流通している商品は3~4週間程度で姿を消してしまうことが常らしく、まったく知らない暴君ハバネロがたくさんありました。「汁なし担々麺味」など時代のトレンドに乗っかった商品もあれば、人気激辛料理店とのコラボシリーズなど、すべてウマ辛縛りなのにこれだけバリエーションをつけられるのはすごすぎ!!
ただそんな歴史の中には冬の時代もあったそうで、2003年の発売当時は大ヒットしたものの2000年代後半は売上が低迷してしまっていたのだそう。速水さんは当時を振り返ると「もっと辛く! という消費者の声に応えて辛さを引き上げすぎたことで、間口が狭くなってしまったことが原因だった」とのこと。
そして2010年代に入ってからの暴君ハバネロは旨味と辛味のバランスを大切にするという原点回帰をおこない、売上が見事にV字回復! 2003年の発売当時は社内でも「こんなに辛い商品は売れないだろ!」と思われていたのに、見事20周年を迎えるまでになったのだそうです。暴君ハバネロ自体はもちろんだけど、こういうイイ話もお酒のおつまみにはぴったりですね!
おつまみ向けの簡単アレンジが最高すぎた!
ほかにも「暴君ハバネロの生産場所は唐辛子が舞いすぎてヤバイので完全隔離。ゴーグルとマスク着用必須」なんていうおもしろエピソードなど、さまざまなお話を聞かせていただき、終盤には暴君ハバネロを使ったアレンジレシピの話題に突入。サクッと実演までしていただいて、それをおつまみにラストスパートを仕掛けたんですけど、これが非常~に素晴らしかった!
まず速水さんが作ってくれたのは「暴君ハバネロちくわマヨ」。暴君ハバネロにマヨネーズとスライスしたちくわを和え、仕上げに刻みネギを散らすだけという簡単アレンジレシピです。
なんだこれ……! 小鉢に盛り付けたら居酒屋のお通しで出てきそうな見た目になったじゃねえか!!
マヨネーズなんて和えちゃったら暴君ハバネロが柔らかくなっちゃうかと思いきや、あのハードな食感はしっかりとキープ。実際は多少柔らかくなってしまっているんでしょうけど、さらに柔らかいちくわを加えることで相対的に堅く感じられるという食感のマジックなのでしょう。
マヨネーズのこってり感とほのかな酸味がプラスされ、ヤミツキ系の味わいに! ウマい!!
こちらにはビールよりハイボールが合うとのことで、なんとハイボールまで用意してもらっちゃいました。東ハトさんの会議室なのにほんとすいません!
ハイボールでペアリングしてみると、確かにスルスルッと飲める感じで素晴らしい。こってり感が出た分をハイボールの軽めの飲み口で中和させるような感覚ですかね。めちゃくちゃ簡単に作れるし、ちくわでタンパク質も取れるし、完全無欠のおつまみアレンジですわ!
そしてもう一品「酸辣暴君ハバネロ」も作っていただいたのですが、これはさらに簡単。酢とラー油と黒こしょうを振りかけるだけ!
しかも個人的にはこの味が大ヒット。めちゃくちゃウマい!!
やはり液体調味料をかけてもハードな食感は保たれているうえ(時間が経ちすぎるとさすがにビタビタになっちゃうらしいけど)、ラー油によって辛さに厚みが出ているんですよね。粉末の調味料だけではさすがに表現できないであろうコク深くて重厚な辛さと風味。まずこれが素晴らしい。
そこに酢の酸味と黒こしょうの刺激をプラスすることで暴君ハバネロ自体の味は薄れちゃってるかもしれないんですが、その分酸辣湯麺のように辛さと酸味と旨味のバランスが絶妙にまとまっているのです。家で思い立ったら一瞬で作れますし、暴君ハバネロを食べている途中で“味変”をさせるのもアリ。飲み物をレモンサワーに変更し、酸味ゴリ押しで飲み進めるのも大アリ!
背徳感もおつまみにした最高に楽しく学びのある飲み会
そんなこんなで楽しかった飲み会もお開きに。無茶な要望を寛容に受け止めてくださった東ハトさんのおかげで実に楽しく、なおかつ有意義な飲み会のひとときを過ごすことができました。ありがとうございました!
最後に速水さんの今後の個人的な野望を聞いてみたところ、韓国グルメに絡めてZ世代にも響きそうな新商品や、現在ギネスで世界一辛い唐辛子と認定されている「キャロライナ・リーパー」を使った新商品を作ってみたいとのことでした。昔と比べて激辛フードに慣れた人も多くなっているだろうし、今なら辛さを追求した暴君ハバネロも受け入れられるのかも。実現を期待したいと思います!
ちなみに同じく東ハトの人気スナック菓子「ポテコ」と「なげわ」は今年で50周年なんですって! 次回はポテコをお題にした飲み会を開いていただこうかしら。ウヒヒヒーッ!!
(執筆者: ノジーマ)